10年前になってしまった曲を20曲、適当にitunesで選んだので発表するだけの記事です。ちょっとだけコメントします。結構あっあれは違うのか…っていうのがあったので人の記憶はあてになんないですね。
A to Z及びあいうえお順なので、ランキングとかではないです。正直、当時自分が聴いていた訳でもないのが沢山あります。なので思い出があったりなかったり。あとなんとなく投稿を2回に分けます。動画とか多いし。
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Common As Light and Love Are Red Valleys of Blood
上記アルバム歌詞精読の5曲目。disk1の5曲目になります。
この曲は音楽的にも、このアルバムで大好きな曲のひとつで、ダークでドープなベースとトラッシュトーキングが、時々シュールなリフレインに切り替わったと思ったら、パッとアコギの軽やかな、カントリー調な演奏だけの中をマークの半ば酔っぱらったようなトーキングがヨレヨレ流れていく。
歌詞的には皮肉屋・暴言メーカーとしてのマーク大爆発な内容で、Fワード吐きまくり・しかもFワードでヘンテコなリフレインまで始めちゃう始末で、トドメに遂に始まったトランプ批判で、リズミカルに吐き出される悪態の数々に思わず笑ってしまう*1。内容自体はトランスジェンダー差別に対する抗議とかも入ってるが、どこか軽妙な感じがあるのが救われる*2。実際、Googleの自動翻訳を手直しする作業がこれまでで一番テンポよく進んだ。突然歌詞でこの曲の曲調自体に言及しだすのはメタ的手法で、しかもどこか自画自賛風なので爆笑しました。マークのユーモアセンスとバランス感覚、正義の感覚、そして虚無感に惚れ直しました。
あと思ったのが、この曲では3つの「田舎者」に関する単語が出てくるけれど、それらに対するマークの思い入れというか、田舎という概念そのもに対する愛憎の感じが少し歌詞に出てる。その田舎者発言の時の、軽快なアコギの演奏とそのちょっとの切なさが、そういう思いが滲んでるのかも、とか少し思っちゃった。
※アコギのみ演奏のセクションを引用扱いにしてます。コントラストを付けたかった。
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Common As Light and Love Are Red Valleys of Blood
Sun Kil Moonの上記作品の歌詞精読。これで4曲目。
disk1の4曲目に収録されている曲で、曲としては重々しいドラムのリズムで淡々とトラッシュトーキングが続くので、やはり面白さを感じづらい曲。アコギもブレイクの箇所以外は入らず、途中で僅かに入るエレキギターもあまり特別な効果を上げている気がしない。
なお今作は、引用等の箇所でリズムがブレイクしてアコギ(と語り)だけになる、という展開が頻出します。この曲も、次の曲『Lone Star』もそういう展開で、正直曲ごとのメリハリとかはあまり考慮されていないっぽい。
歌詞については、途中から高速道路沿いの色んな施設を、そこにまつわるエピソード付きでマークが紹介していくような形式を取る。高速道路を移動しながらの歌詞とは思えない重々しいリズムで、なかなか重たいエピソード群を持つ各地を解説するので、内容確認するのにやたら時間がかかってしまったし、最後のニュース引用風センテンスは検索しても全く情報がなく*1、おそらくマークの創作なんだろうけど、何がなんだか分からない。
それでも、マークの歌詞を調べるべくGoogleマップでカリフォルニアの各地を辿り、刑務所とか何とかの位置を調べたりするのは、家にいながら小旅行をしているような部分があって、そこそこに楽しくはあったんですけれども。
*1:この曲の歌詞しか出てこない…
Common As Light and Love Are Red Valleys of Blood
本日二回目の更新で、やはりSun Kil Moonの上記アルバムの歌詞精読・翻訳です。disk1の3曲目にあたるこの曲は、1曲目『God Bless Ohio』と同じく10分を超える楽曲で*1、緊張感というよりかはもっとゆったりしたリズムループの上で、これまた落ち着いたエレピのループが流れる上でMark Kozelekが喋りまくる。けれども幾分メロディっぽいのを歌う部分が多いので、意外と聴けるのではないか。まあ途中おしゃべりだけになる箇所があるんだけども…。
デヴィッド・ボウイの死や彼についての思い出などを主軸に、色んな話を展開していく歌詞。歌詞を調べるまではもっとボウイ尽くしの内容だろうと思ってた*2ので、翻訳で読んでこんな内容だったのか!というのは多い。特に冒頭のソーシャルメディア叩きからピッチフォークdisにスムーズに接続していく箇所。皮肉屋としてのMark Kozelekの厭らしい魅力満載なので、彼にまつわるゴシップ好きな人(この国にどれだけいるの…)なんかは、この曲の歌詞は幾らか楽しいのではないでしょうか。
*1:ちなみにこのアルバムで一番長いのはdisk2の1曲目『Stranger Than Paradise』の12分越え。この曲のスタイルとしての極まりっぷりもそのうちちゃんと書きたいが、道のりは険しい…。
*2:「Oh, How I love you」の歌詞はボウイに宛ててかと勝手に思ってたけど、違うみたいだった。
Common As Light and Love Are Red Valleys of Blood
上記アルバムの、disk1の2曲名に収録された楽曲の歌詞の(Google翻訳を頼りにした)翻訳です。
1曲目と打って変わって、どんどん適当に自分の身の回りや、最近したこと、今食べてるものとかについての話ばっかりして、終いに「今から適当に聖書を読み上げるね」とか言い出して、ホントに中身無いな、やる気ねえならこんな曲作るなよ、とか思ってたら、段々自分の人生の不安とか言い出して可哀想になってきた、かと思えば夢の中で自分がどれだけかっこ良くキモい奴をブチのめしたか話しだし、そして最後は楽しみにしてたボクシングの試合が思う通りに進まずに「まあ、これも人生だね」などと残念なことを言い出す、残念な中年がいますよ。Markはかわいいですね。
曲自体、聖書の辺りからドラムがなくなって静かになるのはいいけど、そのまま最後まで行くのかよ…最後の方本当にしゃべりだけじゃないっすか…これは英語圏の人も聴いてられなくないか…とか思うような感じで、ぶっちゃけ捨て曲感ありありで、結構いいドラム叩いてるスティーブ・シェリーが可哀想になってきますが、しかし歌詞だけ読むとなかなか、エッセイじみた小説みたいだと完走後思いましたが、いかがでしょうか。
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Common As Light and Love Are Red Valleys of Blood
昨日の年間ベストのアップまでには、Sun Kil Moonの2枚組アルバムの全ての歌詞を自動翻訳に掛けて読むことが出来なかったから(もっと早くから始めてればよかった…)、昨日アップしたレビューは不十分だった。
『Common as Light and Love Are Red Valleys of Blood』というアルバムには、Mark Kozelekという男の人生体験、生活、ツアーでの苛立ちや、第45代アメリカ合衆国大統領への罵りなども含まれているけれど、それ以上に強調されるのが、人々の死、それも誰かに殺されたような話の数々だ。オハイオの大量殺人や、マイアミの銃撃事件、フランスの同時テロ、相模原の障害者施設殺害事件も含まれる。また、旅先等で出会った不審な人死にも。
そういった認識や憤りの上で、彼は祈る、回想する、愛する。このアルバムは数年前の彼の傑作『Benji』と同等か、それ以上に彼の死生観や、それゆえの祈りに関わっていることが、今日1日ずっと自動翻訳を読んでて、多少なりとも分かってきました。
そこで、このアルバム冒頭に収録された、個人的には彼の歴史でもトップクラスの緊張感とヒステリックさがあると思う大名曲『God Bless Ohio』を、自動翻訳を足がかりに、どうにか翻訳してみました。正直英語をまじまじと読んだ経験がセンター試験と卒論くらいしかない筆者にとって、言い回しが全然わからず*1、気力の問題もあってある程度判断を放り投げた訳にはなっているけれども、それでも彼の思うところが、幾らかは分かるものになっていればと思います。故郷オハイオに関しては思いが熱く、オハイオを主題にした曲は絶対に名曲にする彼が、10分もの尺にあたる言葉を尽くした歌詞。内容的に、正月だというのに実家にも帰らずに家に引きこもってるぼくにとっては胸が痛みまくるけれども、もし貴方が正月で帰省されているなら、またはされていなくても故郷とかがあるのなら、または故郷なんかなくてももういいから、ともかく、良かったら読んでみてください。
*1:特に分からなかった箇所は(?)がついてます
メリハリを付けるのが嫌い。年末年始なんてくそくらえ。年が変わることの何が目出度いと言うの。なんでそんなことで頑張ったりしなきゃならんの…などと思いながらも、そのお陰で生じた連休を利用してこれを書いている訳です。
こういう行事ごとでお金が発生して潤う世界、餅業界や、寺社仏閣や、あと帰省とかなんとかで公共交通とかのことを思い、一年でいちばん田舎に需要が発生する*1時期であることを思い理解する。理解した上で、それに沿って自分も動いていくのがただ面倒くさいだけ。こんな調子ではとてもじゃないがうだつが上がっていきそうにないし、来年も何も変われないだろう。
音楽だって、好きなときに好きなものを聴けばいい、聴けない気分なら聴かなけりゃいいだけだし、何をこんな年の変わり目ぐらいのことで、せっせとその年のリリースの落ち穂拾いを幾らかした上で、わざわざ順位づけて、このようにブログを書く必要なんてどこにも見当たらない。こういうことをもっと大量に、ずっとし続けている人たちをtwitterとかで見てると、ホント音楽好きなんだな、とか思って、しかし意外と私生活もちゃんとしてたりするので羨ましくなる。器用に見えるし、「いやこれは普通でしょ」って言われるとこっちの身が寂しくなる。
どうも今年の年末は愚痴っぽくていけない*2。ここに書き切らない程の愚痴が沢山あるけれども、この記事は年間ベストアルバムなので、残りの10枚について書かないといけない。これが書ければ、大したことない生活にも一応のすっきり感は出るというもの。自信はないけど無駄は多い。これが今年のベスト10です。
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12月になってやっと「
思ったのは、
こんなことで、音楽作る人が儲かるとは到底思えない。
音楽にお金を幾らでも使えるメジャーレーベルの時代が良かったの
こんなことを書いておきながら、今回のこの年間ベストには、
*1:
*2:
結局のところ、年間ベストなんて忖度の賜物である。ここで言う“忖度”とは上記の画像に書いてあるとおりの意味と言うよりは、今年問題となった“あの”使い方であることよ。見栄・自嘲・
何も妙なことを考えずに好きな音楽を聴くことも自由、
いやでも、自分の感動の輪郭に、
以下は、そのわたくしの忖度したところによる、
※上半期ベストと被っているものも多数あり、文章も被ってるかもしれませんが、ご了承ください。
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ART-SCHOOLの3曲入りシングル。配信限定シングルとかを除いて、CDとしてきちんと発売されたシングルとしてはこれが最終作である。なんでや!なんでそんな「最低でもミニアルバム」みたいになっていったの…。
この後のフルアルバム『Flora』のリードシングルという立ち位置。ジャケットは美術学校生等からのオーディションにより採用されたもの。
そして、アルバムにも収録された表題曲よりもカップリングの方が遥かに有名になってしまった…。
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