ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

2003年のベストアルバム30【後編・1位の詳細は別記事】

後編です。15位〜2位までを書きます。1位の詳細は別記事になります。なぜなのか。 前編の記事はこちら。 ystmokzk.hatenablog.jp

2003年のベストアルバム30枚【前編】

なんで2021年も終わろうとしているこのタイミングで、別に20年前とかそういうきっかりしたタイミングでもない2003年の年間ベストを書くのか、ろくな理由がありませんけども、ともかく今回はそういう記事です。今回が前編で、30位〜16位まで、後編で残り2位ま…

『UNDER MY SKIN』ART-SCHOOL(2003年9月リリース)【リマスター記事】

ART-SCHOOLの全作品レビューのとりあえず『LOVE/HATE』まで書き直しを目指すレビュー記事の、これで10個目になります。 「白鳥の歌」と題したいかにも最後の作品っぽいものを出したにも関わらず、一応は終わらずにシングルを、それもとても強力なシングルを…

『SWAN SONG』ART-SCHOOL(2003年7月)【リマスター記事】

ART-SCHOOLの全作品レビューのとりあえず『LOVE / HATE』まで書き直しを目指すレビュー記事の、これで9個目になります。すでに崩壊が約束されつつも何故か楽曲はやたら沢山生まれ出して、しかも見事な諦観の美を獲得してしまう、彼らの危うい魅力がもしかし…

“メロンコリー期”Smashing Pumpkinsの隠れた名曲集(25曲)

1995年のアルバム『Mellon Collie and the Infinete Sadness』は、その2枚組28曲という圧倒的なボリュームと、そしてそこで展開された様々な音楽性、ヘヴィさもロマンチックさもファンタジックさも静謐さもゴスさも何もかもな楽曲の充実具合によって、シカゴ…

素敵な歌詞botで翻訳した気に入ってる15曲part3

私が運営してる「素敵な歌詞bot」につぶやかせるために翻訳した楽曲の歌詞の、個人的に気に入ってるもの15個を取り上げる記事の、第3弾です。現在208個ぐらい登録してますが、なんとなく翻訳ものがやっぱり投稿してて面白いなって思います。日本語の歌詞は…

『EVIL』ART-SCHOOL(2003年4月)【リマスター記事】

ART-SCHOOLの作品の、かつて書いた記事のリマスター(書き直し)、これで8つ目の記事になります。メジャーデビュー後すぐ『Requiem For Innocence』という鮮烈なアルバムを放った後の、次のモードに突入する4曲入りシングルにして、同じ年の暮れに最初の大き…

ソフトロック(a.k.a. Sunshine Pop)諸々:アルバム10枚

サンシャイン・ポップ、日本ではソフトロックと呼ばれるような音楽の代表作品のひとつに数えられる名作アルバム『Take a Picture』の作者であるMargo Guryanというアメリカの女性アーティストが亡くなったニュースを受けて、自分も彼女の音楽が好きだったの…

#オールタイムベストシューゲイザー (20枚)

今回の記事はTwitterでハッシュタグで企画された「#オールタイムベストシューゲイザー」というものに投票するための記事です。 #オールタイムベストシューゲイザー 本日が投票の締切となりますギリギリの投票、全く問題ありません。お待ちしてます。⬇️ルール…

3の倍数(4分の3拍子,8分の6拍子,三連符)のリズムの曲:40曲

世の中に存在するポピュラーな音楽の大半は4の倍数のリズムで出来た楽曲です。いわゆる8ビートとか16ビートとかそういうやつです。拍の数を数えてみてください。大体1小節*1のうちに8回か16回、均等にシンバルが叩き込めるようになってると思います。 ただ…

『coup d'Etat』syrup16g(2002年6月):2002年の日本の下北系ロック関係(後編)

2002年頃に急に色々と現れてその後しばらくのロック界隈の潮流と人脈とを形成した下北系ギターロック界隈について、2002年にリリースされた10枚のアルバムをサンプルとして見直してみる、という趣旨の記事を前回から書いています*1。 ystmokzk.hatenablog.jp…

2002年の日本の下北系ロック関係(アルバム等10枚)(前編)

日本のロック関係の歴史で、同世代のバンドが一気に出てくる場面は何度かあるかと思います。渋谷系の諸々の中でミスチルやスピッツ等が同じ頃に出てきた1990年代初めやら、くるりやスーパーカーやNumber Girlや中村一義やらが一気に出てきた1997年〜1998年の…

『Requiem For Innocence』ART-SCHOOL(2002年11月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関連作品のリマスター記事という形式でのレビュー書き直し、7つ目にして大きな山場となります、彼らの1stフルアルバムについて今回取り組みます。 このバンドを端的に象徴する1枚であり、なおかつその特化し切った楽曲のフォーマット等により後進…

『DIVA』ART-SCHOOL(2002年10月)【リマスター記事】

楽曲の疾走感を損なわないよう一気に駆け抜けていきたいART-SCHOOL関連作品のレビュー書き直しもとい記事リマスター、これで6つ目の記事です。 今回はバンドのメジャーデビュー後初のシングル『DIVA』です。4曲入り。東芝EMIからのデビュー。これは同じ東芝…

『シャーロット.e.p』ART-SCHOOL(2002年4月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関連作品のリマスター記事、という名の単なるレビュー書き直し、今回で5つ目です。インディー時代最後の作品にして、また後のアルバム『Requiem For Innocence』の先行シングル的な要素も併せ持つ作品。6曲入り。 open.spotify.com 前作『MISS WO…

『MISS WORLD』ART-SCHOOL(2001年9月)【リマスター記事】

「”リマスター記事”って名称はその作品がリマスターされた、っていう誤解を招くのでは…?」とふと気づいてしまいましたが、ART-SCHOOL関連作品のリマスター記事の4つ目です。ART-SCHOOLのインディー期唯一のシングルです。4曲入り*1*2。 open.spotify.com …

『MEAN STREET』ART-SCHOOL(2001年4月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関連のリマスター記事の3つ目。バンドの音源として2枚目となる作品で、やはり6曲入りミニアルバム。6曲入りミニアルバムはこのバンドで最も多いリリース形態で、シングルと言いつつ6曲入りな『SWAN SONG』(disk1)を合わせて9枚存在します*1。 前…

『SONIC DEAD KIDS』ART-SCHOOL(2000年9月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関係作品のリマスター記事2つ目。彼らが2000年3月に結成して以降、幾つかのデモ音源を自主制作した後に、最初にCDとしてインディレーベルからリリースした最初の作品になります。やたらとミニアルバムのリリースが多い彼らの経歴の最初もミニアル…

『TEENAGE LAST』木下理樹(1999年10月)【リマスター記事】

このブログは2016年の9月ぐらいから始まっていますが、それより前にやっていたブログと連続してやっていて、その前のブログから記事をインポートしてきているため、実際は2013年くらいからの記事が載っています。 しかしながら、インポートで持ってきた記事…

楽曲から見る「東京」(20曲)

この記事を書くのを考えてる最中に東京周辺で震度5強の地震が発生しました。被害に遭われた方が普段の暮らしに少しでも早く戻れることを祈っております。 東京。日本の首都であり世界規模で見ても有数の超巨大都市であるこの存在については、東京に住んでい…

コード進行の話:サブドミナントマイナーの入った曲(30曲)

このサムネ画像を見てすぐにピンときた人は物分かりが良すぎると思いますが、単語の”サブドミナントマイナー”よりも「Radioheadの『Creep』の4つ目のコード」と言ったほうが分かりやすいのかも、と、この概念については時々思います。 ということで、今回は…

カテゴリ新設:「アルバムレビュー」と「プレイリスト」

お気づきの方がいたらありがたい話ですが弊ブログは、割と昔からせっせとやってる音楽アルバムのレビュー(大体は全曲レビュー)と、近年やたらそればっか書いてたプレイリストを元にした記事とがやたら多い状況でした。 なので、この二つの記事を探しやすいよ…

『HEY WHAT』Low 及び"声"と"ことば"について

すごいアルバムが出たもんだ、と思ったので緊急でレビューします。 もうここまで来るとかつてスロウコアバンドだったとかいう前史殆どいらないんじゃないか…とさえ思えてきます。勿論その頃の経験があっての今のメンバー二人ではあるんですけども、でも音楽…

『ヒバリのこころ』スピッツ(1990年3月)【リマスター記事】

ついに『花鳥風月+』がリリースされ、スピッツのインディーズ時代のミニアルバムである今作収録の6曲全てが収録されて、以前よりもずっと公式で聴きやすくなりました。めでたいです。 open.spotify.com それでなのか、弊ブログのずっと前に書いた今作の記事…

中期スピッツについて(18のテーマで)

このブログではスピッツのアルバムを全部レビューしようと試みてる訳ですが、そのうちの”中期スピッツ”とでもいうべき時期の作品についてようやく書き終わったので、初期スピッツの時と同じように、この”中期スピッツ”なる概念について纏めておきたいと思い…

『花鳥風月』スピッツ(リリース:1999年3月)

花鳥風月+ アーティスト:スピッツ Universal Music Amazon open.spotify.com スピッツの「花鳥風月」をApple Musicで スピッツ全アルバムレビュー、今回は彼らの初のシングルB面曲集『花鳥風月』です。当時邦楽業界で溢れつつあったベスト盤ブームに対するア…

『フェイクファー』スピッツ(リリース:1998年3月)

フェイクファー Universal Music LLC Amazon open.spotify.com スピッツの「フェイクファー」をApple Musicで スピッツ全アルバムレビュー、今回は『フェイクファー』です。フルアルバムとしては通算8枚目になります。前作『インディゴ地平線』のレビューは…

『インディゴ地平線』スピッツ(リリース:1996年10月)

インディゴ地平線 アーティスト:スピッツ ユニバーサル Amazon open.spotify.com スピッツの「インディゴ地平線」をApple Musicで スピッツの全アルバムレビュー、今回は『インディゴ地平線』です。一番好きなアルバムなので、どうやって書くか相当悩ましく…

楽曲をミュート/カットで終わらせる手法(40曲)

この記事は題名に悩んだのですが、要は先日記事にした「フェードアウトで終わる楽曲」の真逆のパターンの手法の曲を示したい記事になります。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenablog.jp 楽曲というものはひどく大雑把に言って、以下の3つの方法で終わ…

細野晴臣に関するざっくりまとめ

今回は、細野晴臣さんの音楽について記事を書きます。 言わずと知れた日本が誇る大音楽家・細野晴臣。最近はナタリーで連載されてる「細野ゼミ」を興味深く読んでます。 natalie.mu 若手を迎えた実にゆる〜い時にゆるすぎるのでは?とさえ思うほどのトークで…