ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

2008年の曲たち(20選・1/2)

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10年前になってしまった曲を20曲、適当にitunesで選んだので発表するだけの記事です。ちょっとだけコメントします。結構あっあれは違うのか…っていうのがあったので人の記憶はあてになんないですね。

A to Z及びあいうえお順なので、ランキングとかではないです。正直、当時自分が聴いていた訳でもないのが沢山あります。なので思い出があったりなかったり。あとなんとなく投稿を2回に分けます。動画とか多いし。

 

 1. Just a Seeker's Song / APOGEE

www.youtube.comいきなりこれは2007年7月にシングルリリースされた曲で、調べたらアルバムが2008年1月とギリギリな感じ。このPVは当時何回も見ました。幻想的な曲調と見事にリンクしたアニメーションの意味不明だけどワクワクする具合が、今見てもハンパないなと思います。アルバムを聴き返しても完成度高い、けどここ数年のシティポップとは共通してそうで何か根本的に違うな、という感じも。シーンに属してる感じがしないバンドだった。

 

2. 夜の子供たち / ART-SCHOOL

www.youtube.comどうせそのうち全曲レビューで触れる曲ですが先行して。この時期(〜『14Souls』くらいまで)の中で一番ライブでの演奏回数が多そう。当時彼らがよくやってたBloc Partyインスパイア系の楽曲だけど、収録ミニアルバムにおいてはもっとそれっぽい曲を入れることでインスパイア的な印象が薄まってる気がする。間奏のところはライブで聴くと音圧があって気持ちいいしやっぱライブ映えするんだなあ。

 

3. lily on the hill / bice

bice - lily on the hill - YouTube

この曲を聴いたのはPizzicato Fiveにハマったあとに、小西康陽関連の音源を集めている時のコンピレーション『うたとギター。ピアノ。ことば。』だった。聴いたときにはすでにご本人が亡くなっていて、それとかけいおん!の曲を書いてたりしてた*1ことを知った後にアルバムに手を伸ばしはじめた。この曲の充実したバンドサウンドの上での黄昏感は聴いてて胸が苦しくなる。

 

4. Halo / Bloc Party

www.youtube.com改めて聴き返すと、Bloc Partyの中でもこの曲が一番”邦楽ロック”に影響が大きい気がする。そりゃこんな格好いいの真似したくなるでしょ…っていうギラギラした突進感が漲ってる。というかこの曲は最早ニューウェーブよりもオルタナ寄りだなあ。Bloc Partyは2009年の活動休止までは、確実に当時のインディロックを「進める」ことのできたバンドのひとつだと思う。

 

5. Good Kind Of Love / Brian Wilson

Brian Wilson - Good Kind Of Love - YouTube

いまひとつ未だにチェンバーポップなるジャンルのことをよく分かっていなくて、それでも2004年に長きを経てリリースされた『Smile』や、その後するっと出された『That Lucky Old Sun』を聴いて、まあこういうのかな、後者はちょっと明るすぎるかしら、とか思ったりする。ブライアンのシャッフルのリズムは時に楽しいし時にゾッとする*2

 

6. Cath... / Death Cab For Cutie

www.youtube.comアルバム『Narrow Stairs』が出た辺りが自分がデスキャブを一番良く聴いてた頃だった。当時はその前の2枚に較べたらちょっと地味目なアルバムのように思えたけど、今聴くとそれまでの宙に浮かぶような感じからもっと大地に根ざした感じになったのかなと思う。この曲は今聴くと当時よりもずっとよく聴こえて驚いた。あとデスキャブのギターはなんか難しい。でもこの曲とか弾けたら気持ち良さそう。

 

7. Agoraphobia / Deerhunter

www.youtube.comリアルタイムでディアハンターにハマれなかったのは不覚の極み。まあでも『Microcastle』よりも『Halcyon Digest』の方が本当にヤバいと思う*3し。まあその時もリアルタイムで聴けてないけど。この曲が2曲目で『Don't Stop』が3曲目って当時知ってたら絶対に聴いたのになあ。こんなこじんまりとした曲がこの年の大正義曲になったのは不思議な感じもするけど、それだけの絶妙な端正さがありますね。

 

8. Sharing A Gibson With Martin Luther King Jr. / Lambchop

lambchop - sharing a gibson with martin luther king jr (only sound) - YouTube

Lampchopはそれこそ去年もしくは一昨年に知り合いから教えてもらった。リアルタイムの頃の自分は全然USインディ聴けてなかったなあ…。Lambchopのバンド音楽としての穏やかで奥行きのある佇まいを思うと、自分の理想としたいのはこういうやつなのかも…いいやもうちょっと騒げる余地があった方がいいかな、とも思うけれど、でもこのアルバムとかをレンタカーで聴いてどっか行きたい気はする。そういえば去年北海道*4をレンタカーでブッ飛ばしてたときにもこの曲の入ったアルバムを聴いてた。

 

9. Moralist S. S. / Lillies and Remains

www.youtube.com当時スヌーザーで大きく取り上げられてたのを憶えてる。当時はこれとかあとThe Cigavettesとかが“非邦楽の世代”とか言ってプッシュされてたんだった。定着しなかったのは該当するバンドが解散しちゃったり、そもそもスヌーザー自体廃刊になったり、その後に“東京インディー”が来たりしたからか。このバンドも気付いたらメンバーが2人になってたけど、一昨年ニンジャスレイヤーのエンディングで曲が聴けたのは嬉しかったし格好良かった。デビュー曲のこれは以上のどうこう抜きにズバッとしてて今聴いてもめっちゃかっこいい。

 

10. マカロニ / Perfume

www.youtube.com2008年について自分が事実誤認無くちゃんと憶えていたのは、Perfume相対性理論が登場した年だったよね、ということ。どちらも音楽的にも歌の感じ的にも全然違うけど、どっちもどこか、当時の“新時代”な感じがしてたような気がしてる。とはいえPerfumeについて自分が誠実に聴けているかといえばそんなことなくて、こういう普通のポップソングに近い曲が当時から好きだった。この曲PVあったんだ…。不思議と、10年前の光景に思えないからなんとも言えない。

 

後編も近いうちにやります。

*1:けいおん!の曲は死後の発表になっていたことを今知った

*2:これについては去年記事を書こうとしてちょっと出来上がらなかったところではある

*3:所謂ゼロ年代のUSインディの頂点だったらこのアルバムでしょ、くらいには思います

*4:新千歳〜旭川間を下道で行ったら、ひたすら真っ直ぐな道をかなり飛ばしたのにまるまる3時間かかって、そのスケールのデカさにびっくりしました。車じゃないと分からないこともあるなと思った。未だに車持ってないけど