ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

【10万PV記念】ウケが良かった記事10選

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 弊ブログの総PVが10万を超えました。

 10万PVについてちょっと調べたら「一ヶ月で10万PV稼ぐブログの作り方」とかそういう記事がたくさん出てきて、なんか10万PVって別に取り立てて喜ぶようなことでもなんでもなく、アフィで稼ぐ目標でするんなら月ごとに到達して当然、みたいな数字なのか、と思うと冷静にならなければ、と思ったりもしますが、それでも、たとえ低レベルなことだと言われても嬉しいのは誤魔化せません。

 今まで弊ブログを読んでくれてた方々、ありがとうございます。感謝に堪えません。これからもどうぞよろしくお願いします。

 今回は、この10万PVまでのゆっくりした歩みの中で、割とウケが良かった記事を思い返して、これからのPV稼ぎの励みにしようという、手抜きと打算と懐古とが入り交じったとても個人的でいやな記事です。

 なお、あくまで『ブンゲイブ・ケイオンガクブ』というブログを立ち上げて以降の記事に限ります。それ以前のブログのことはあまり気にしないでください。

 

 

ART-SCHOOLのB面集、これは聴いておきたい!20選

ystmokzk.hatenablog.jp

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 ブログをこの『ブンゲイブ・ケイオンガクブ』として新たに始めてから最初の記事がこれでした。気合が入ってたなと。Twitter木下理樹さん本人からRT貰って一気にいいねやRTが増えていったのは笑うとともにとても嬉しかったです。

 ちょうどこの2016年のサマーソニックRadioheadが出演して、その際田中宗一郎が「この曲が演奏されるかも!されないかも!」みたいな煽りの記事を書いてて、それがとても期待と分析とが入り混じった素晴らしい記事だったので、それをパクってました。今読んでも楽しい。

thesignmagazine.com

 実際にART-SCHOOLのB面集こと『Cemetery Gates』が発売され、弊ブログの的中率は…そこそこと言わざるを得ない。というか、思ってた以上にファン投票を大事にしていて、なおかつファン投票結果が相当マニアックでした。『MEMENTO MORI』とかいう超マイナー曲が相当上位に入るランキングって何だよ…。

B SIDES BEST 『Cemetery Gates』

B SIDES BEST 『Cemetery Gates』

 

 B面集としては、「B面集」という概念の歴史でも相当に充実した作品だと思います。

 

『A Moon Shaped Pool』Radiohead

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 いつになくポエミーな方向に走ったレビュー。レビューとしては破綻気味で、むしろ黒歴史かも…。2016年の年間ベスト1位として取り上げました。今聴いてもほんといいアルバム。トム・ヨークは今年もソロを出して来日予定など、健康に暮らしているようでホッとします。

 今読み返そうとしたら、文章の勢いとかその思い込み具合とかが痛々しくて色々読み飛ばしてしまったんですが、でも当時自分が感じてた、死とかに対するフェティシズムとかそういうものを感じました。そもそもフェティシズムの対象にしていいものなんですかね。。

 

2002年のアルバム20枚

ystmokzk.hatenablog.jp 

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 よく考えたらこの辺は言うほどウケが良かったりはしなかったかもしれない…。でも、今この20枚の並びを見ても、なんかこの年のこれらのアルバムは自分の中で特別というか、自分の中の「ぼんやり」という概念が「空虚」という概念に重なる時の感覚っていうのは、この辺の作品から生じてる気がするなと思います。まあリアルタイムでこれらを聴いてたわけでは全然ないんですけども。

 

リズムギター(もしくはギターボーカル?サイドギター?)について

ystmokzk.hatenablog.jp

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 本当に最近ようやく後編を書き上げて完結したもの。正直「リズムギター」という単語で検索して弊ブログのこの前編の方の記事が上位に出てくるのは、こんな実用性のなさそうな記事が上位に来てしまって申し訳ない…みたいな気持ちになります。そして具体的な機材とかの話を書いた後編も無謀で、自分の経験不足感がモロに出ているので、何かの指針になるかどうか。

 言いたかったのはむしろボーカルギターの役割のことで、「単に歌の後ろでクランチトーンでコード弾くだけならブルースドライバーだけあればいいぞ。サビとかで音圧上げるなら何でもいいけどビッグマフでも踏んどけ」ということとあとは「リバーブをガッツリ使う系の音楽するならそれ用の曲とかも書く必要ありそうだしそれはそれで覚悟を決める必要がありそう」ということ及び「結局マルチが強いよね…」ということ辺りなんでしょうか。最後のは実にロマンがない話だけど。

 そんな内容ですが、もしこの記事がリズムギターなりギターボーカルなりする・しようとしている人に何らかの参考になったのであれば本当に幸いです。

 

SONIC MANIAで観たMy Bloody Valentineがすごかったこと

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 これは本当にすごかった!こんな殺人的轟音ガレージロックがあるのかと、その強靭で破壊的で、何より圧倒的にパンクなサウンドでむちゃくちゃアガりました。まさかマイブラで「アガる」なんて感想を抱くなんて夢にも思ってなかったから、本当に衝撃的でした。

 ほんと、この年のサマソニはこれを見るために自分の軽自動車で鹿児島から東京まで行ったような感じでした。ちなみに運転は死ねました。特にソニマニ解散してすぐに帰り始めて、銭湯感覚で熱海に行ったら物凄い渋滞に巻き込まれて死ねたり、その後どうにか沼津から新東名に乗ったけども明らかに風邪ひいてしんどかったり、それでもなんとか運転して、深夜3時とかに阪神高速を走ったり、朝6時に淡路SAの観覧車を見たり、そのままマンガ『足摺り水族館』の聖地たる足摺まで向かったり、その後実家の北九州に寄ったり、色々ありました。記事を別に書くつもりでしたが書けませんでした。この文章で供養。

 ライブレポの記事は、もっと書きたかったですね。。特に今年大阪で見たDeerhunterのライブはホント最高だったし、方法論的にすごく「なるほど!」と思ったし、ホント最高でした。書きかけの記事はあるんですが。供養。

 

ギターロック10選

ystmokzk.hatenablog.jp

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 これまた無謀な記事。というか『ブンゲイブ・ケイオンガクブ』は2つでワンセットの記事がやたら多いな…。

 “ギターロック”という、なんか分かるようでよく分からない概念を、実例を挙げて「なんかこういう感じ!」っていうのを示してみたかったんだと思います。実際色々漏れがあって、ニューウェーブ/ハードコア系のノコギリ的なギターバンドがごっそり抜けてたりします。まあそれは“ポストパンク/ハードコア系”みたいな別の括りかなーとか当時は思ってた気がします。

 あと、色々自分の趣味に都合のよくなるようなチョイスをしてると思いました。Big StarとかThe CureとかRed House Paintersとか、普通に考えたらいやギターロックバンドやないやん、って今見たら思いました。まあギターロックも幅のある概念なんだなということで。

 

“ローファイ”とは結局なんなんだ

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 これが思いの外ウケが良かったのが一番びっくりしました。今や「ローファイ」で検索すると相当上位に出てくるようで、色々と誤解を招いていないかと、不正確な情報を発信しているのではないかと、不安に思っているところ。

 ただ、「ローファイ」と言った時に含まれる色々な音楽で、「これとこれが同じローファイの括りになるかぁ?」みたいな部分を、テキトーとはいえある程度整理できたのは自分の中でも割としっくりきているところではあります。言ってみれば「音響的に極めてハイファイなローファイミュージック」というのさえあり得ると自分は思っていて、それがどうしてあり得るのか、ということの説明がある程度できるように、と想定して書いていた部分もあったように思います。

 しかし、ギターロック記事のすぐ次がこのローファイ記事でした。この辺り企画モノで割とウケたものが続いて、すごく旨味を感じていた気がします。

 

GRAPEVINE各アルバム短評、他カップリング曲ベスト10等

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 GRAPEVINEがまたファン層の厚いバンドで、非常に多くの方に見ていただきました。元々ツイッターの投稿の再利用+大好きなカップリング曲の語り+変な曲名をテーマに選曲・ちょこっと解説、とかでスルスル書けたので、正直コスパのすごくいい記事でした。

 今思えばSpotifyとかで各項目のプレイリストとかつけときゃ良かったですね。それにしてもバインはサブスクにシングル含めてほぼあるので、なんかすごい時代…。

 あと、今現在の各アルバムの評価としては、『ROADSIDE PROPHET』が自分の中でかなり上がってきている感じ。今年の新譜『ALL THE LIGHT』もそのうちまた評価が上がっていくのかも。インタビューで田中氏本人が言うところの「3年殺し」は割と本当にそうかも。

 

『Yankee Hotel Foxtrot』Wilco

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 これは本当に大変でした。元々は上記「2002年の20枚」の1位にするつもりでいたので、その頃から書き始めよう、書き始めようと思ってスマホのメモ帳に書き始めては、1曲目『I Am Trying To Break Your Heart』のことをどう書けばいいのか全然見当がつかず、途方に暮れ続ける日々でした。なんて面倒臭い曲!

 その後、色々他のことで行き詰まることがあったので、このままではいけない、今年のGWにやろう!と気合を入れ、どうにか書き始めて、1曲目で物凄い文章量になってしまったため、もういっそ1曲ずつ書き出していこう、ついでに歌詞も翻訳しよう、と思い立ち、結局は全部で14の記事に分かれてしまうという。もちろんこのブログで最も読みにくい記事だという自覚はあります…。

 ただ、色々抜けもあるのかなと思いつつも、ひとまず自分が書ける範囲でのこのアルバムに対する思い入れだとか、手法の分析だとか、そういったものは一通り盛り込めたのかなと、一定の手応えは感じているところです。それにしても、本当に物凄いアルバムだとつくづく思います。

 

ムーンライダーズについて知っている10、20の名曲

ystmokzk.hatenablog.jp

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 最後に、これらのムーンライダーズ記事が、根強いムーンライダーズファンの方々、そして鈴木慶一さん本人のRTなどで大きく広がったことにより、ここ数日で一気に弊ブログの閲覧数が増え、めでたく10万PV突破する運びとなりました。本当にありがたい!

 ムーンライダーズ自体、音源は前からいくつか持っていたものの、本当に熱中して聴き込み始めるのは本当に最近、弊ブログ「【昭和の日企画】昭和の名曲ベストテン」で思いの外ネタがなくって、苦し紛れで「そういえばムーンライダーズをちゃんと聴いてなかったな、1曲これで埋めたいぞ」と思って聴いてたら『工場と微笑』(アルバム『マニア・マニエラ』収録)で本当に、本当に衝撃を受けて、そこから一気に音源を集めて、このような記事を投稿するに至っています。

 これを書いている時点でいまだに『ムーンライダーズの夜』『Bizarre Music For You』をまともに聴けてないのは事実で、その辺お叱りなどもいただいており、特に2回目の投稿は早まったな…とか思ったりしています。フェアじゃなかったなと。

 しかしながら、自分が取り上げた20曲については、全て本当に自信を持ってお勧めできる楽曲です。特に、色々と本当に広く音楽を聴いている人が意外とムーンライダーズを見落としていることがあるのでは、と思って、そういう人が読んで「こんなものがあるのか」と思ってもらえれば、と目論んでいた気がします。

 これは本当に、ライブを見に行きたい!「活動休止の休止の休止の休止」を45周年とかでいいので本当に熱望します。どこでやっても駆けつける次第です。ムック本とかもポチりましたし、未聴のアルバム二つもこれから聴かなきゃだし、ムーンライダーズについてはまだまだ、これから更に楽しませてもらえそうでわくわくしています。

 

 

 以上、ちょうど10件くらい挙げてみました。このブログ、10単位で何か書くのも好きみたいですね。。

 今後も、自分の思い込みやらみじめさやらまずしさやらさみしさやらを杖に、何か書いていければと思っています。今までこんなものを読んでいただいた方々に本当に感謝しますとともに、今後もお読みになる方は、色々と拙くて分かりにくくて体裁が悪くて申し訳ないばかりですが、何卒よろしくお願いします。