ART-SCHOOLの全作品レビューのとりあえず『LOVE / HATE』まで書き直しを目指すレビュー記事の、これで9個目になります。すでに崩壊が約束されつつも何故か楽曲はやたら沢山生まれ出して、しかも見事な諦観の美を獲得してしまう、彼らの危うい魅力がもしかしたら一番奇跡的に素晴らしく表現されているかもしれない作品群です。
6曲入りのDISK1と3曲入りのDISK2でリリースされ、重複を除くと7曲の(当時の)新曲がこの2枚に含まれていました。現在は廃盤。後のアルバム『LOVE / HATE』にはここから1曲のみ収録され、その後ベスト盤『Ghosts & Angels』に表題曲が、さらにかなり経って、ファン投票を軸としたB面曲コンピ『Cemetery Gates』には最多の4曲が収録されています*1。
前作となる、シングル『EVIL』についてのレビューは以下の記事になります。このシングルから後のアルバムまでに至る、いわゆる“LOVE / HATE期”とでも呼べそうな、一貫性のある時期になっています。
*1:とはいえ、サブスクに限った話をすれば、よりによって『Cemetery Gates』が未解禁状態なので、この音源で聴ける曲は僅か2曲に激減します。