ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

2013年の個人的年間ベストアルバム(20枚)1/5

ツイッターの引用の仕方を覚えたので今度こそ不格好じゃない感じでやろう。

なんか重そうだし5分割にしておこう。
20位→17位まで。

具体的にはホーンの調べが穏やかで奇麗な『ゆっくりと』、70年代ニューミュージック指向がバリバリな『付き合わないか』(サニーデイサービス『土曜日と日曜日』を思い出しちゃった)、アコギとマーチ調のリズムがいい『おとぎ話』、そして生ドラムじゃないだろうけどこれらと同じような「都会の洗練された野暮ったさ」を感じさせる『ふたりは恋人』が好きなんです。この辺聴くとやっぱ東京コンプの田舎モンでもなんか抗いがたい良さがあるなーって感じ。
ちなみに、ぼくの東京コンプの最大の仮想敵であったはずのceroですが、新曲の『Yellow Magus』がすごい曲すぎてそのスタンスもなんか揺らぎがちな今日この頃…ああいうトランペットに弱いんだって…
12月に発売されたばかりで、通して5回しか聴いてないこれを入れるのはどうなのかという声については無視を決め込んだ。Toyの1stもこっちも、いい感じにネクラでそのくせポップで、The Horrorsの3枚目よりも好きだ。で、2枚目のこっちの方が60年代ロック感が出てる(特にドラムのバタバタさ)。動画の曲の他には、ベルベッツのダラダラさと高揚感を持ってる『To A Death Unknown』、そんなに派手なメロディのサビでもないのに演奏で勢いと浮遊感がいい具合に出てる『Endlessly』、疾走感ありながらも一定のテンションの範囲で展開が為されるのがNW的な『It's Been So Long』なんかのアルバム中盤が特に好き。賛否も含めて散々語られ尽くしたであろう今年のインディロック界最大級の大物リリースでしたが、個人的には最初はインパクトがそんなになくて「?」って感じではあった。でもYoutubeで何度か各曲聴いて、そしてライブ行けることになってCD買って何度も聴いた。しかし2013年に3度も来日という、もしかして今年一番来日したバンドではとさえ思ってしまうこの状況、絶対2008年頃の自分に言ったって信じてくれまい。
(余談だが、念のためベンチャーズの今年の来日スケジュールを調べてみたが、なんかものすごいことになってた…働きすぎや…)
詳細についてはそのうちするであろうアートスクール全曲レビュー【改訂版】の中で扱おうと思うけど正直それがどんだけ先になるか見当もつかないのでつらい…。サビの使い回しは気になるがやはりアートのメジャーキーのギターポップ曲に捨て曲は無かった的な『フローズンガール』、キュアー的な世界感(この言葉結構幅広く使えて便利すぎね?)が出たサウンドの中何気にとんでもないことになってるドラムにあんたモーサムでここまでしてましたっけ?って言いたくなるくらいにめっちゃいい『The Night is Young』が特に良。だから後者みたいな暗めでシャープな曲もっとやってくださいっていっつも言ってるじゃないですか…。

2/5につづく。