ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

音楽-全曲レビュー

『It's the moooonriders』ムーンライダーズ(2022年4月リリース)

1976年から活動を続け、2011年に活動休止、その後主要メンバーの他界などを経つつもやがて活動再開したムーンライダーズですが、今年の4月に遂に新作アルバムのリリースまで辿り着きました。この作品がもう実にムーンライダーズでしかない作品でとても嬉しく…

『Terror Twilight: Farewell Horizontal』Pavement(2022年4月リイシュー)

Pavementのなかなかデラックスエディション化されなかったラストアルバムが遂に成されて、元々大好きだったこの作品について改めて様々な背景を知り、そしてLP版やサブスクでの驚愕の曲順を前にして、様々な複雑な想いが去来したので筆を取ります。これまで…

『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』Big Thief(2022年2月リリース)※2枚組アルバムについて:後編

一個前の記事は、この2枚組アルバムのレビューのための前振りでした*1。これが25組中25組目のアルバム。多くの人がそう思ってるだろうけど、本当に素晴らしいアルバム!何が素晴らしいのか、全曲レビューという形で、できる限り言葉にしておこうと思います。…

2003年のsyrup16g後編:『パープルムカデ』と『My Song』

折角頑張って『HELL-SEE』のレビューを書いたので、同じリリース年の上の画像2枚についても書いておきたいと思います。タイトルに「2003年のsyrup16g後編」とありますが、前編は勿論『HELL-SEE』の記事になります。 ystmokzk.hatenablog.jp 『HELL-SEE』の記…

『HELL-SEE』syrup16g(2003年3月リリース)

以下の年間ベスト記事で3位に上げたんですが、やっぱり書き足りなかったので書きます。やっぱ『coup d'Etat』は全曲レビューしといてこっちはしないのはおかしいよなあ、っていう。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenablog.jp ということで、あのバンド…

『LOVE/HATE』ART-SCHOOL(2003年11月リリース)【リマスター記事】

ART-SCHOOL全作品レビュー記事のリマスターという体裁の仕切り直しの一連の記事の11個目。筆者のオルタイムベストで3本の指に入るくらい好きなアルバムです。邦楽だけでオールタイムベストを作るならこれが1位です。当然2003年のアルバムでも1位。 重くて暗…

『UNDER MY SKIN』ART-SCHOOL(2003年9月リリース)【リマスター記事】

ART-SCHOOLの全作品レビューのとりあえず『LOVE/HATE』まで書き直しを目指すレビュー記事の、これで10個目になります。 「白鳥の歌」と題したいかにも最後の作品っぽいものを出したにも関わらず、一応は終わらずにシングルを、それもとても強力なシングルを…

『SWAN SONG』ART-SCHOOL(2003年7月)【リマスター記事】

ART-SCHOOLの全作品レビューのとりあえず『LOVE / HATE』まで書き直しを目指すレビュー記事の、これで9個目になります。すでに崩壊が約束されつつも何故か楽曲はやたら沢山生まれ出して、しかも見事な諦観の美を獲得してしまう、彼らの危うい魅力がもしかし…

『EVIL』ART-SCHOOL(2003年4月)【リマスター記事】

ART-SCHOOLの作品の、かつて書いた記事のリマスター(書き直し)、これで8つ目の記事になります。メジャーデビュー後すぐ『Requiem For Innocence』という鮮烈なアルバムを放った後の、次のモードに突入する4曲入りシングルにして、同じ年の暮れに最初の大き…

『coup d'Etat』syrup16g(2002年6月):2002年の日本の下北系ロック関係(後編)

2002年頃に急に色々と現れてその後しばらくのロック界隈の潮流と人脈とを形成した下北系ギターロック界隈について、2002年にリリースされた10枚のアルバムをサンプルとして見直してみる、という趣旨の記事を前回から書いています*1。 ystmokzk.hatenablog.jp…

『Requiem For Innocence』ART-SCHOOL(2002年11月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関連作品のリマスター記事という形式でのレビュー書き直し、7つ目にして大きな山場となります、彼らの1stフルアルバムについて今回取り組みます。 このバンドを端的に象徴する1枚であり、なおかつその特化し切った楽曲のフォーマット等により後進…

『DIVA』ART-SCHOOL(2002年10月)【リマスター記事】

楽曲の疾走感を損なわないよう一気に駆け抜けていきたいART-SCHOOL関連作品のレビュー書き直しもとい記事リマスター、これで6つ目の記事です。 今回はバンドのメジャーデビュー後初のシングル『DIVA』です。4曲入り。東芝EMIからのデビュー。これは同じ東芝…

『シャーロット.e.p』ART-SCHOOL(2002年4月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関連作品のリマスター記事、という名の単なるレビュー書き直し、今回で5つ目です。インディー時代最後の作品にして、また後のアルバム『Requiem For Innocence』の先行シングル的な要素も併せ持つ作品。6曲入り。 open.spotify.com 前作『MISS WO…

『MISS WORLD』ART-SCHOOL(2001年9月)【リマスター記事】

「”リマスター記事”って名称はその作品がリマスターされた、っていう誤解を招くのでは…?」とふと気づいてしまいましたが、ART-SCHOOL関連作品のリマスター記事の4つ目です。ART-SCHOOLのインディー期唯一のシングルです。4曲入り*1*2。 open.spotify.com …

『MEAN STREET』ART-SCHOOL(2001年4月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関連のリマスター記事の3つ目。バンドの音源として2枚目となる作品で、やはり6曲入りミニアルバム。6曲入りミニアルバムはこのバンドで最も多いリリース形態で、シングルと言いつつ6曲入りな『SWAN SONG』(disk1)を合わせて9枚存在します*1。 前…

『SONIC DEAD KIDS』ART-SCHOOL(2000年9月)【リマスター記事】

ART-SCHOOL関係作品のリマスター記事2つ目。彼らが2000年3月に結成して以降、幾つかのデモ音源を自主制作した後に、最初にCDとしてインディレーベルからリリースした最初の作品になります。やたらとミニアルバムのリリースが多い彼らの経歴の最初もミニアル…

『TEENAGE LAST』木下理樹(1999年10月)【リマスター記事】

このブログは2016年の9月ぐらいから始まっていますが、それより前にやっていたブログと連続してやっていて、その前のブログから記事をインポートしてきているため、実際は2013年くらいからの記事が載っています。 しかしながら、インポートで持ってきた記事…

『HEY WHAT』Low 及び"声"と"ことば"について

すごいアルバムが出たもんだ、と思ったので緊急でレビューします。 もうここまで来るとかつてスロウコアバンドだったとかいう前史殆どいらないんじゃないか…とさえ思えてきます。勿論その頃の経験があっての今のメンバー二人ではあるんですけども、でも音楽…

『ヒバリのこころ』スピッツ(1990年3月)【リマスター記事】

ついに『花鳥風月+』がリリースされ、スピッツのインディーズ時代のミニアルバムである今作収録の6曲全てが収録されて、以前よりもずっと公式で聴きやすくなりました。めでたいです。 open.spotify.com それでなのか、弊ブログのずっと前に書いた今作の記事…

『花鳥風月』スピッツ(リリース:1999年3月)

花鳥風月+ アーティスト:スピッツ Universal Music Amazon open.spotify.com スピッツの「花鳥風月」をApple Musicで スピッツ全アルバムレビュー、今回は彼らの初のシングルB面曲集『花鳥風月』です。当時邦楽業界で溢れつつあったベスト盤ブームに対するア…

『フェイクファー』スピッツ(リリース:1998年3月)

フェイクファー Universal Music LLC Amazon open.spotify.com スピッツの「フェイクファー」をApple Musicで スピッツ全アルバムレビュー、今回は『フェイクファー』です。フルアルバムとしては通算8枚目になります。前作『インディゴ地平線』のレビューは…

『インディゴ地平線』スピッツ(リリース:1996年10月)

インディゴ地平線 アーティスト:スピッツ ユニバーサル Amazon open.spotify.com スピッツの「インディゴ地平線」をApple Musicで スピッツの全アルバムレビュー、今回は『インディゴ地平線』です。一番好きなアルバムなので、どうやって書くか相当悩ましく…

『ハチミツ』スピッツ(リリース:1995年9月)

ハチミツ アーティスト:スピッツ 発売日: 2002/10/16 メディア: CD open.spotify.com Hachimitsu スピッツ J-Pop ¥2139 music.apple.com 随分と間が空いてしまったスピッツ全アルバムレビューを久々に書きます。何せ前回『青い車』が2020年5月、アルバム『空…

『新しい果実』GRAPEVINE

遂にそのポテンシャルを尖らせて出した作品を放ってきたな…って感じの今回のGRAPEVINEのアルバム『新しい果実』。自分も何度も聴いてて、ここまで続けてきたバンドだからこその強固さと、それ以上に何か劇薬が混じったかのような変質っぷり*1を楽しんだり驚…

『NIAGARA CALENDAR』大瀧詠一

前の記事に追記した予告どおり、大瀧詠一のこのアルバムを全曲レビューしていきます。それにしても本当にすごいこう、幸せなアルバムだ…リアルタイムではむしろ不幸な作品なのに、事実とか予備知識とか除いて聴いてると、これほど”大瀧詠一”で溢れかえってい…

『On The Beach』Neil Young

↑ネットで拾った画像だけど、画質の荒さがなんか気に入ってる。 いくつか続けてきたNeil Youngのアルバムベスト20の記事の、これが最後の記事になります。ベスト20のうちの1位がこのアルバムです。1974年リリース。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenab…

『After The Gold Rush』Neil Young

かの有名なジャケットのフォトセッションに実はGraham Nashも同行してたとかいう話の証拠となる写真。 突如このブログで始まったNeil Young祭りですが、今回は先のベスト20アルバム記事で第2位となったこのアルバムについて全曲レビューを試みるものです。 y…

『いいね!』サニーデイ・サービス

いいね! サニーデイ・サービス ロック ¥1833 music.apple.com こんなにバンドサウンドが格好いいサニーデイはセルフタイトル以来では…さらりとリリースされた割に非常に鮮やかな快作!作品の勢いを殺さないようサクッと全曲レビューしたいと思います。サクッ…

『Pomason / tape drug』NYAI

open.spotify.com Pomason/tape drug - Single NYAI インディ・ポップ ¥458 music.apple.com 最近仕事が忙しかったり体調が悪かったり先のことの準備を考えないといけなかったり鬼滅の刃にはまってしまったりといった具合になかなか時間が取れてないですが、…

『空の飛び方』スピッツ(リリース:1994年9月)

空の飛び方 アーティスト: スピッツ 出版社/メーカー: ユニバーサルJ 発売日: 2002/10/16 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (104件) を見る open.spotify.com 今回はスピッツが『ロビンソン』で大ヒットする直前のアルバムにして…