音楽-テーマもの
後編です。前編は最近の弊ブログとしては久しぶりに大いに読んでもらえたので頑張って書いた甲斐がありました。読んでいただきありがとうございました。 ystmokzk.hatenablog.jp 後編ということで、前編で14枚扱ったので、こっちでは残りの16枚を見ていくこ…
今回は表題のとおり、1980年代頃から現在に至るまで優れたロックアルバムやバンド等を輩出し続けているイギリスのインディーレコードレーベルである4ADについて、改めてその歴史や拘りについて書き出して、そして具体的にその長い歴史から30枚のアルバムを選…
レジュメと銘打つ割に文字数が多すぎる気がしないでもない記事の後半です。前半は以下の記事です。 ystmokzk.hatenablog.jp なお、新装版の方を購入したので、初版の2001年から16年の時を経て、何が変わってしまったのか、何が変わらずにまだそこにあるかに…
ブラック・マシン・ミュージック: ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ 作者:努, 野田 河出書房新社 Amazon 最近この本を読み終わり、何というか非常に圧倒されました。正直自分の興味範囲外の話が延々と続く内容なんですが、文章の中に満ち満ちた切迫感が…
夏の楽曲をある程度の数リスト化していく記事の、第4回目、1980年代編です。今回もとりあえず20曲暗い用意してます。サムネ画像はウクライナのザポリージャ州のベルジャーンシクというところだそうです。この記事投稿時にはロシアに占領されてしまっています…
8月も終わったというのに、コロナウイルスにかかりまして、更新が遅れてしまいました。自宅療養をしているところで、熱はすぐ引いたけどもともかく喉が唾が通りにくくなって痛くて苦しんでいたりを経て、もうすぐ自宅療養解除となる今日この頃です。 ただで…
夏の楽曲を取り上げていく記事を前回から書き始めていて、今回はその1960年代分のものになります。この年間だけで20曲という多めのチョイスをしていることに、なんかこれより前の音楽の世界からグッと夏に対する取り上げ方も歌われ方も表現の仕方も拡大して…
夏の曲についての記事を書こうと思って、色々とテーマを考えてたんですが、いろんな組み合わせだとか何とかを考えているうちに段々面倒くさくなって、とりあえずもうそれっぽいものを全部揃えた記事を書くようにしよう、と思って、年代別に曲を探し始めてた…
何とも煮え切らないタイトルですが、今回はいろいろ調べた結果、こうせざるを得なかった…ドラムの、とある特徴的なリズム形式についての話です。説明するよりも、おそらくこのリズムで世界一有名な楽曲を聴いていただいた方が、何についての話をするのか分か…
「トレモロ(Tremolo)」という語はおそらく「コーラス」と並び立つくらいに、音楽用語としての存在のあり方だけの中で複数の意味を持ってしまって混乱が起きがちな概念じゃなかろうかと思います。元となるイタリア語としては「振動、ゆらぎ」の意味だとのこと…
一個前の記事は、この2枚組アルバムのレビューのための前振りでした*1。これが25組中25組目のアルバム。多くの人がそう思ってるだろうけど、本当に素晴らしいアルバム!何が素晴らしいのか、全曲レビューという形で、できる限り言葉にしておこうと思います。…
今回は2枚組の音楽アルバムについて取り上げたいと思います。今回は25枚紹介する記事の前編、ということで、分かる人には何の記事の前振りか判るかと思いますが。 世の中、様々な2枚組の音楽アルバムが存在してきました。筆者はCD文化を長らく送ってきた者な…
音楽作品は作るためには録音をする必要があって、多くの世に出てきた作品は録音するためのスタジオで演奏とかをして録音をするんですが、時折、自分の家などでそういったことを完結させてしまう「宅録」というスタイルで作品を出す人がいます。むしろ現在は…
2021年12月のクリスマスに2日間行われたライブで「一生バンド宣言」なるものが飛び出して、2021年のうちに出ると思ってた新作アルバムの発売日も決定して、遂に装いも新たに動き出すムーンライダーズ!2022年3月には日比谷野音でライブということで、いつか…
サンシャイン・ポップ、日本ではソフトロックと呼ばれるような音楽の代表作品のひとつに数えられる名作アルバム『Take a Picture』の作者であるMargo Guryanというアメリカの女性アーティストが亡くなったニュースを受けて、自分も彼女の音楽が好きだったの…
今回の記事はTwitterでハッシュタグで企画された「#オールタイムベストシューゲイザー」というものに投票するための記事です。 #オールタイムベストシューゲイザー 本日が投票の締切となりますギリギリの投票、全く問題ありません。お待ちしてます。⬇️ルール…
2002年頃に急に色々と現れてその後しばらくのロック界隈の潮流と人脈とを形成した下北系ギターロック界隈について、2002年にリリースされた10枚のアルバムをサンプルとして見直してみる、という趣旨の記事を前回から書いています*1。 ystmokzk.hatenablog.jp…
日本のロック関係の歴史で、同世代のバンドが一気に出てくる場面は何度かあるかと思います。渋谷系の諸々の中でミスチルやスピッツ等が同じ頃に出てきた1990年代初めやら、くるりやスーパーカーやNumber Girlや中村一義やらが一気に出てきた1997年〜1998年の…
この記事を書くのを考えてる最中に東京周辺で震度5強の地震が発生しました。被害に遭われた方が普段の暮らしに少しでも早く戻れることを祈っております。 東京。日本の首都であり世界規模で見ても有数の超巨大都市であるこの存在については、東京に住んでい…
このサムネ画像を見てすぐにピンときた人は物分かりが良すぎると思いますが、単語の”サブドミナントマイナー”よりも「Radioheadの『Creep』の4つ目のコード」と言ったほうが分かりやすいのかも、と、この概念については時々思います。 ということで、今回は…
このブログではスピッツのアルバムを全部レビューしようと試みてる訳ですが、そのうちの”中期スピッツ”とでもいうべき時期の作品についてようやく書き終わったので、初期スピッツの時と同じように、この”中期スピッツ”なる概念について纏めておきたいと思い…
この記事は題名に悩んだのですが、要は先日記事にした「フェードアウトで終わる楽曲」の真逆のパターンの手法の曲を示したい記事になります。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenablog.jp 楽曲というものはひどく大雑把に言って、以下の3つの方法で終わ…
後編です。1990年代〜現在まで行きます。今回の50曲のリストを作る際に「これを入れるために作った」という幾つかの曲はどっちかというと今回の記事に多めに入っています。 ystmokzk.hatenablog.jp 今回の記事で最初に作った50曲分のプレイリストの全曲に触…
これはフェードアウトの記事だけど、絵におけるパースの概念もどこか近しいものがある印象。 ja.wikipedia.org フェード (fade) は、衰える、萎むといった意味の英語である。 フェードは舞台音響および録音の用語でもある。次第に音が小さくなっていくのをフ…
サブスクというものは確かに便利なものですが、 しかし一時期言われた(今もそう?)「サブスクに楽曲が存在していないのはこの世に存在していないのと同じ」みたいな言説には、ある程度は理解できるけども、完全には賛同しかねます。他人のふんどし借りてえら…
言うほどどの曲も何もかも晦渋って訳じゃないと思います…。 先日書いた以下の記事で、このアルバムの尖った感じは、普段なら亀井曲が多くを占めるGRAPEVINEのアルバムにおいて、あえて比較的晦渋な田中曲の比率を一気に上げたこと、及びそれを前面にアピール…
この画像は、Googleの画像検索で「Wall of Sound」と検索すると上位に出てくる画像で、これがなにかと言うと、アメリカの有名バンドGreatful Deadが1973年くらいに作ったライブ用の音響設備”Wall of Sound”なのだそうです。楽曲の表現手法としてのWall of So…
ウォール・オブ・サウンドの記事、前回はその大元であるPhil Spectorの経歴と作品について見ていきました。 ystmokzk.hatenablog.jp この一連の記事は3章構成で、第1章が上記のPhil Spectorの話。これから第2章と第3章を書いていって「後半」の記事にす…
「音の壁」って言うと、原義を知らない人はもしかしたら「壁のようにそそり立った物凄い轟音」のことを思い浮かべるかもしれないし、もしくはバンドを観たりすしたりする人だったら「ギターアンプがやたら積み上げられて出力される轟音」のことを思うかもし…
線はソフトを使って引きました。色の変え方が分からんかった…。 最近は大概サブスクでばかり音楽を聴いていて、このブログの記事ももはやサブスクのプレイリスト前提みたいな記事ばっかりになってきていて、これでいいのだろうか…などとよく思ったりしている…