ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

【随時更新】素敵な歌詞bot 登録楽曲一覧

  2019年の8月から始めた筆者が細々と運営しているこのbotの、登録している楽曲を列挙していく記事です。登録曲数が100曲を超えたので記念に(あと自分の確認のためにも)公開します。随時更新していこうと思います。順番は(おそらく)登録順です。

続きを読む

"ウォール・オブ・サウンド"って何なんだろう:中編 〜ナイアガラ・サウンドって何なんだろう

 

f:id:ystmokzk:20210505173145j:plain

 ウォール・オブ・サウンドの記事、前回はその大元であるPhil Spectorの経歴と作品について見ていきました。

ystmokzk.hatenablog.jp

 この一連の記事は3章構成で、第1章が上記のPhil Spectorの話。これから第2章と第3章を書いていって「後半」の記事にするつもりでしたが、思いの外第2章が延々と長くなるので、また記事を分けることにしました…計画性が無さすぎる。

 第2章は、いわゆるナイアガラ・サウンドとも呼ばれるアレです。「また大瀧詠一で記事書くのか…」と思った方、ぼくもそう思いました…。

 

 

続きを読む

"ウォール・オブ・サウンド"って何なんだろう:前編

f:id:ystmokzk:20210502153214j:plain

 「音の壁」って言うと、原義を知らない人はもしかしたら「壁のようにそそり立った物凄い轟音」のことを思い浮かべるかもしれないし、もしくはバンドを観たりすしたりする人だったら「ギターアンプがやたら積み上げられて出力される轟音」のことを思うかもしれません。なんとなく、ロック関係の用語なのかなあ、と思われる気がします。実際、そう言う具合の使い方もされてない訳ではない。

 そして、そういう意識で”原義”であるところのウォールオブサウンド作品を聴くと「…あれっ、普通のオールディーズポップスじゃないの?」となってしまうのかもしれません。

 弊ブログでは最近、この語に関係してくるアーティストを立て続けに取り扱ったので、そこから派生して、今回はこの、どこまで厳密に原義どおり扱うべきかしばしば戸惑ってしまうこの”ウォール・オブ・サウンド”という概念について、原義からその応用、もしくはギリギリ原義と関係あるかなあ、くらいの範囲までを、具体的に楽曲を取り上げたりもしながら順序立てて見ていこうとするものです。

 3章構成で、例によってどんどん長くなっていったので、今回はそのうち第1章のみを掲載します。「原義」の部分にあたる内容です。

 ちなみに先に書いておくと、第2章がナイアガラ関係、第3章がその他、という分け方になっています。後編はいつ書き上げられるか…。

 

(2021年5月6日追記)

結局第2章だけで単独記事になってしまいました…。

ystmokzk.hatenablog.jp

 

 なお、多分「原義」の方について沢山の識者がいらっしゃるかと思われますが、あくまで本文はわたしの個人的な整理ということでよろしくお願いします。とはいえ、著名な識者、特に手元にある資料の関係から、大瀧詠一のインタビュー記事などから参照したところが多々ありますが。あとは最近のこの対談記事とか、この冗長なブログ記事を読むより前に読んでおいた方がいいと思います。

kompass.cinra.net

 

  • 第1章:「原義」Phil Spectorの"Wall of Sound"
    • A-Side:This is Wall of Sound・全盛期のスペクター
      • 概要
      • 1. Zip-A-Dee-Doo-Dah / Bob B. Soxx & The Blue Jeans'
      • 2. Da Doo Ron Ron / The Crystals
      • 3. Be My Baby / The Ronettes
      • 4. Christmas(Baby Please Come Home) / Darlene Love
      • 5. You've Lost That Lovin' Feeling / The Righteous Brothers
      • 6. River Deep-Mountain High / Ike & Tina Turner
    • B-side:”その後の”Phil Spector
      • 概要
      • 1. Black Pearl / Sonny Charles and The Checkmates, Ldt…
      • 2. The Long and Winding Load / The Beatles
      • 3. What Is Life / George Harrison
      • 4. Just Because / John Lennon
      • 5. Only You Know / Dion
      • 6. Death of a Ladies' Man / Leonard Cohen
      • 7. Do You Remember Rock 'n' Roll Radio? / The Ramones
      • 8. Silence is Easy / Starsailor
    • 第1章まとめ

 

続きを読む

My Bloody Valentineの(サブスクにある)全作品:後編

f:id:ystmokzk:20210418160144j:plain

 以下記事からの続きが今からのこの記事の内容になります。前回はEP『Glider』まででした。

ystmokzk.hatenablog.jp

 あと1枚のEPと2枚のアルバムだけで終わるのですが、2枚のアルバムがまあ非常にヘヴィーなので…。

  • 『Tremolo』(EP, 1991年2月)
  • Loveless』(LP, 1991年11月)
  • ”失われた時代”?両アルバム間期のマイブラ
    • My Bloody Valentine名義のリリース
    • Kevin Shields”としての活動
      • ・作曲者として
      • ・演奏者・編曲者として
      • ・リミキサーとして
  • 『m b v』(LP, 2013年2月)
  • その後のマイブラ 〜サブスクは成ったが〜
  • 終わりに

 

続きを読む

My Bloody Valentineの(サブスクにある)全作品:前編

f:id:ystmokzk:20210417200614j:plain

 やはり最近サブスクが”再”解禁されて嬉しいところな、シューゲイザーという一大ジャンルのオリジネイターにして伝説なバンドMy Bloody Valentine。早速プレイリストを作って楽しんだりして、久々に聴き返すと色々また気付くしそれに楽しい美しい。。

 よく考えると今回解禁された音源はアルバム4枚だけで、仮にも歴史の長いバンドとしては多くない作品数だけど、1枚はEPとかをかき集めたコンピレーションなので、それぞれを見ていけばアルバム3枚+EP4枚でそこそこの分量になるので、今回こうやって「サブスクにある限りの」全作品を見ていきます。一応「前史」や「長い沈黙期間」などにもある程度触れる形で書こうと思います。

 しかし、書いてて段々、作品評というよりも全曲レビューに近くなってきたので、記事を前編と後編に分けることにしました。今回は前史〜EP『Glider』までです。

 それにしても、隠者っぷりといいウォールオブサウンド的要素といい、妙なところでこの前まで書いてた大瀧詠一と被る…。

 

  • 前史:”覚醒前”のマイブラ
  • 『You Made Me Realize』(EP, 1988年8月)
  • 『Feed Me With Your Kiss』(EP, 1988年10月)
  • 『Isn't Anything』(LP, 1988年11月)
  • 『Glider』(EP, 1990年4月)
続きを読む

『君は天然色』大瀧詠一

f:id:ystmokzk:20210327125411j:plain

 先日投稿した以下の記事で、その1曲目になるこの曲が、あまりに書くことが多すぎたので、この曲単体で記事にすることで後回しにしました。

ystmokzk.hatenablog.jp

 

今見ていただいてるこれが、その記事です。

 『A LONG VACATION』というアルバム全体よりもむしろ、その先頭に配置された、この一世一代の大名曲について正面切って何か書くということの方に、より強いプレッシャーを感じます。果たして。あくまで、個人の感想として読んでください。

www.youtube.com

  • 1. 楽曲の概要
  • 2.素晴らしい箇所
    • 2-1. イントロ
    • 2-2. Aメロ〜Bメロ(全部Aメロ?)
      • 2-2-1. Aメロ
      • 2-2-2. Bメロ
    • 2-3. サビ
    • 2-4. その他の演奏
    • 2-5. 歌詞
  • 3. 個人的な見立て:AOR視点での『Pet Sounds』として
  • 終わりに

 

続きを読む

大瀧詠一の20曲(+1曲)

f:id:ystmokzk:20210410111823j:plain

 3月は期せずして弊ブログの大瀧詠一強化月間となりました。これはロンバケ40周年記念だからではなく、長年叶わなかった大瀧詠一作品のサブスク解禁によるものです。 これまで弊ブログでは、数々のテーマ別記事の作成の際、どうしてもサブスク上でプレイリストを作成しそれを参照しながら書く、というスタイルの都合上、サブスク解禁されていなかった大瀧詠一の作品に触れることがし辛かったところでしたが、その状況が今回の解禁で大きく変わってくるので、個人的なことですがそれもまた、とても嬉しいことになります。

 手始めに、ぼくの方で作ったSpotify大瀧詠一プレイリストを参照しながら、彼の20曲+1曲について見ていくという、いつものノリのこの記事をもって、弊ブログの大瀧詠一強化月間を締めたいと思います*1

 ということで、以下がその曲目となるプレイリストです。 

*1:もっと時間と気力に余裕があれば、『EACH TIME』の全曲レビューも書いてたかもしれません。

続きを読む

『NIAGARA CALENDAR』大瀧詠一

f:id:ystmokzk:20210320120146j:plain

 前の記事に追記した予告どおり、大瀧詠一のこのアルバムを全曲レビューしていきます。それにしても本当にすごいこう、幸せなアルバムだ…リアルタイムではむしろ不幸な作品なのに、事実とか予備知識とか除いて聴いてると、これほど”大瀧詠一”で溢れかえっているアルバムも無いのではないかしら、とか思ってしまいます。とりわけロンバケ以降の”プロフェッショナル大瀧詠一”に対する1970年代の”アマチュア大瀧詠一”の、そのアマチュアさを楽しむ視点では、また様々な面白さが立ち上がってきます。

 はっぴいえんど界隈の全作品集めた中でも、多分これが一番好きです。

 サブスク解禁前夜の投稿になります。サブスク解禁したら以下にリンクを後で追記すると思います。

ナイアガラ・カレンダー 30th Anniversary Edition

ナイアガラ・カレンダー 30th Anniversary Edition

  • アーティスト:大滝詠一
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: CD
 

 

(2021年3月21日追記)

 サブスク来ましたね。

 しかも『'78』も『'81』も両方とも。これは嬉しい誤算。

  • はじめに1:なんなのこのアルバム?
  • はじめに2:何が他よりすごいの?
    • ・曲調の幅広さ・アレンジの多彩さ
    • ・録音環境の制約による”ゴージャスすぎない”演奏
    • ・日本文化と様々な西洋音楽文化のストレンジなマリアージュ
    • ・人間”大瀧詠一”があちこちに顔を出してくる作品
  • 本編
    • 1. Rock'n' Roll お年玉(4:03)
    • 2. Blue Valentine's Day(3:23)
    • 3. お花見メレンゲ(2:24)
    • 4. Base Ball Crazy(2:57)
    • 5. 五月雨(4:19)
    • 6. 青空のように(3:04)
    • 7. 泳げカナヅチ君(3:43)
    • 8. 真夏の昼の夢(2:49)
    • 9. 名月赤坂マンション(3:08)
    • 10. 座 読書(2:06)
    • 11. 想い出は霧の中(3:21)
    • 12. クリスマス音頭(4:17)
    • 13. お正月(2:51)
  • 終わりに

 

続きを読む

大瀧詠一の全オリジナルアルバム(7枚)

f:id:ystmokzk:20210313144936j:plain

 

 大瀧詠一のナイアガラレーベルからの全楽曲が2021年3月21日からサブスクでリリースされます。ようやく、ようやくされます。ロンバケ40周年だけリリースされてサブスク来なかったらどうしようかと思ってたけど遂に!

 

 というわけで、今回はそんな大瀧詠一のオリジナルアルバム(と呼べそうな作品)を、サブスク解禁となる前に全部ざっくりとレビューしておこうという記事です*1

 ”全作品”と書くとすごく多そうですが、彼は意外と”オリジナルアルバム”という括りで見るとそれほど手に負えないほどの枚数を出しているわけではなく、今回のカウントとしては7枚になります。この7枚だけでは、彼の広範なディスコグラフィーの全てを満足に網羅することはできず、むしろ彼についてはCMソングだとか他者への楽曲提供とかそういったものも重要性が非常に高いですし、2枚の『NIAGARA TRIANGLE』のアルバムも純粋な彼のソロでは無いので今回扱いませんし、また1990年代以降は自身の作品としてはシングルしかリリースしていないので、それらも取り扱う範囲から除かれます。

 今回取り扱わないうちの特に重要な曲については、彼の死後にリリースされたベスト盤『Best Always』だとかセルフカバー集『DEBUT AGAIN』辺りが纏まって拾いやすく、良いかと思います。

Best Always

Best Always

  • アーティスト:大滝詠一
  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: CD
 
DEBUT AGAIN

DEBUT AGAIN

  • アーティスト:大滝詠一
  • 発売日: 2016/03/21
  • メディア: CD
 

 

では早々に本編に入ります。

 

(2021年3月17日追記)

 この記事を投稿した後、非常に多数の方々にこの記事を見ていただき(非常に恐縮です…)、書いた後の熱も冷めやらぬまま、さらに追加で色々調べてたらまたどんどん書きたいことが湧いてきたので、この字の色で追記させていただきます*2

 Twitterにも書いたけど、こういう追記に対しての「1度世に責任を持って出したものに後から手を加えに加えて出し直すのは歴史修正的な感じがしていかがなものか」という起こり得るご批判については、「そういうことを度重なる自作の再発のたびに何度も何度もリミックス等で行ってきた日本でも随一の人物こそが大瀧詠一さんなんですけど」というミラクルな回答が可能なため、この見苦しくも思える追記行為についてはむしろ爽やかさすら感じます。

 また、注釈も後から色々追加してますが。こちらは文字色が反映できないので、いつ追加したかを記載しておきます。

 願わくば、これらの追記で帰ってこの記事がより読み辛さを増すのを極力抑えられれば、というところ。すでに割とシンプルだった前書きがこんなに肥大化してては望むべくも無いかもしれませんけど…。

 

(2021年3月21日追記)

 サブスク来ました!しかし解禁来なかったものも残念ながらありますね…。各アルバムの箇所に可能な限りSpotifyリンクを追記しました。

 

(2021年4月23日追記)

 サブスク追加来ました…!こんな早くにそんなのありかよ…!という驚きの展開。しかし素晴らしいです。

amass.jp

 

*1:2021年3月18日追記:2020年に音楽家50周年記念の”オリジナルアルバム”として『Happy Ending』というアルバムがリリースされていましたが、中身を聴いた感じこれは流石にオリジナル扱いは厳しいな…と思われたので除外します。

*2:2021年3月17日追記:ペパーミント・ブルーってこんな色でしょうかね。

続きを読む