BLANKEY JET CITY(以下“BJC”)のシングルやベスト盤含む公式リリース作品ほぼ全作品*1が2024年7月28日にサブスク解禁され、この、1990年代に活躍し広範な影響を与えた日本のバンドに触れることがグッと容易になりました。
一方で、世の中これだけ様々な音楽が溢れている中で、あえてこのバンドの作品を聴きに行くとしたらどんな理由だろうか、いやまあ基礎的体力が圧倒的なバンドなので、歴史上の数々の作品に埋もれない存在感は基本的にはあると思うものの、かなり音楽的なレンジを実は広く持った存在でもあるので、その辺は聴く人で様々だろうなとは思います。ある人は彼らに「エッジの効いた不良」要素を求めるかもだし、ある人は「3人の凄腕演奏者がぶつかり合うスリリングさ」を魅力に思うかもだし、まあ色々。
BJC以降(むしろBJC活動中でさえ)も、特に浅井健一という表現者は作品を大量に世に放っており、このブログの筆者はむしろSHERBETSの作品*2の方が好きな部分が多々ありますが、しかし同じ人が曲を書いて歌ってるわけなので、サブスク解禁された今、改めて30曲選んでみて、それらについてレビューすることで、きっと自然とこの伝説のバンドのうちの自分の偏愛する部分が浮かび上がってくるだろうという、そういう試みの記事です。バンドの活動時期はかなり昔、浅井健一の息子がモデルとして世に出てるくらいの、今更すぎることなのかもしれないけども。
なお、もう結構前になりましたが、浅井健一作品についてこんなのも書いてました。5枚とは随分少ないな…と今となっては思いますが、基本方針はこの頃と全然変わってないなあ…と思います。BJC時代の作品をもっと増やすとしたらまずは『BANG!』やろなあ。
ystmokzk.hatenablog.jp
書いてて思いの外長くなることが分かったので、10曲ごとに三分割します。それぞれにちょっとしたコラムを付します。
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