Wilson3兄弟よ永遠に The Beach Boys30曲レビュー【前編】

最近このブログは解散とか人死にとかでしかろくに記事を書いてないんじゃないかと思うけども、これは年を取って自分が憧れるようなより上の年の人たちが活動を止めたりこの世を離れたりするような流れに入ったからなのか。なら人生って切ないなって思うけども。もっと書くべきことのストックはあるのに仕事が忙しくてなかなか処理できてないから、解散とか死去とかを優先することになる…。
Brian Wilsonが亡くなりました。結構リリースや活動が途切れた時期を経て、1年ほど前の2024年5月に「認知症により日常生活上の処理が自力でできない状態にある」との報道がされて、という流れからだったので、驚きはなく、ただただ、安らかに逝けたのならいいけど…と思いました*1。
何か書こうと思って、最初は、彼が残した繊細で別世界みたいな楽曲群のリストを作っていましたが、選曲の途中で、そうか、今回のこれで、The Beach Boysという偉大なグループのうち、そのクリエイティブの中核だったWilson三兄弟が皆この世界からいなくなってしまったんだな…、と気づいたので、選曲の形式をあの3兄弟に関係する楽曲というテーマに絞って、30曲選曲しました。
彼らの、息を呑むほど美しかったり、妙にファニーだったり、いい具合にしんどくて凛としていたり儚かったりといった素晴らしい楽曲群を、せめて30曲、リアルタイムに世に出たものもそうじゃなかったものも含めて、見ていきたいと思います。まずは前振りと、前半15曲です。
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the pillowsというバンドについて(8枚+35曲レビュー)【後編】

思えば自分がthe pillowsのライブに行ったのは多分1回だけで、そういう意味ではさほどファンじゃないのかもしれないなんてことも少し思わないでもないけども、なんとなく「BUSTERS!」みたいなノリはあんまり好きじゃなかった気もしないでもないけども、でも35曲分、いや今回取り上げ損ねた大好きな曲が他にも幾らでもあるけども、とりあえず35曲分、好きな曲について何が好きなのか、何に価値を感じるか徹底的に書き残しておきたくなるくらいには好きだったんだろう。解散からもう2ヶ月以上経って、まだしみじみと寂しいけど、書き残そう。
流石に今回が一連の記事の最終章。35曲選んだうちの残りを一気に見ていきます。前回と前々回の記事は以下のとおり。
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the pillowsというバンドについて(8枚+35曲レビュー)【中編】

解散してしまったthe pillowsの好きな曲を35曲並べてレビューする企画、この記事を“後半”として35曲選曲したうちの残り25曲を一気に書きたかったけど、3月忙しすぎて疲れ切ってて10曲しか書けなかったので、今回は“中編”となります。ふがいない限り…。『バビロン天使の歌』は『ストレンジ カメレオン』『ハイブリッド レインボウ』と同様に選曲してません。前半はこちら。
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the pillowsというバンドについて(8枚+35曲レビュー)【前半】

去年の10月にミツメの実質解散*1記事を書いたばかりな気がしてたのにthe pillowsまで解散してしまうのか…35年以上の長きに渡る活動、お疲れ様でした。
なんとなく40周年とかのタイミングで束の間の再結成とかを少し期待込みで予想してもしまうけども、しかし解散したことで、ディスコグラフィが一応の完結を見た、と考えることも出来なくはないし、まあそう考えて振り返ってみると、個人的な思い入れも混じりつつ、やはりとても格好いいバンドだったなあ、と思われて、それを残すことが、せめてものバンドへの手向になると思えたので、書きます。全部で22枚のオリジナルアルバム+カップリング曲集2枚から8枚の簡単なレビューと、彼らが強力に独自の存在感を発揮し始める1997年以降に積み上げていった膨大な楽曲群から35曲をチョイスして見ていく、という、構造の時点で文量がある程度長くなることが約束された構成で行きます。まずは前半。
*1:ミツメもthe pillowsもラストライブとか宣伝せずにサクッと事後報告で解散(活動終了)したとこが共通してるってこれを書いてるどこかで気づいた。
2024年のアルバム25枚(一応所謂“年間ベスト”)

年があけたけど2024年の所謂年間ベスト的なものをやります。25枚選んで、順位を一応つけてますが、正直母数はそんな多くないです。
2024年は仕事がともかく忙しかったり体調などを崩しがちだったりで全然上手くいかなかった1年で、世間を見ても良くなさすぎることばかりが起きていてひたすらうんざりするような年でした。2025年もすでに同じような全然良くない見通ししか持てませんが、それでもなるようになる限りで頑張るしかないなと。
しんどいと音楽を聴く気になれないなと、ダラダラゲーム実況とかをYoutubeで見てる時間ばっかりになってしまって*1良くなかったなと反省して、12月の中盤くらいからそういえば今年の新譜何があったっけ、と漁り始めて作った年間ベストに何の価値があるんだろう、とも思うけども、でもこうやって残しておくと、後で見たときにそうかこの年はこれがあったか、となるので、本当に備忘録だなと。他の人やメディアの年間ベストを横目にしつつ、ん、これはよう分からんな…という作品は外しつつ、おっ今年2作出しとるやんというものは2作とも入れて傘増ししつつ作った25枚。自分にとってのメモ的なところもあるから別に「この25枚こそが最高!」とか言いたいわけでもない、ならなんで順位を付けとるんじゃい、ということになるけども説明できないが、まあ見てってください。
去年の年間ベストは以下のとおり。今見返しても、ああそんな年だったか、という備忘録の役目をそれなりに果たしています。そもそも、最初は20枚でやろうとしてたけど、あっ去年25枚選んだのか…と思って5枚増やすくらいには。
*1:ロマサガ2のリメイクが出たのは結構びっくりして、それも出来が良さそうなのには、こういう世の中でもいいこともあるもんだなとか思ったりしました。これで自分でゲームもするようになったらもっと他のことする時間消し飛ぶだろうなあ。
1980年代のPrince、及びギターに偏ったプレイリスト【30曲・前半】

1980年代のPrinceといえば、ファンクとかR&Bとかいう領域を超えて、時代のポップスターの一人として、Michael Jacksonのライバル的なポジション*1として絶大な人気を誇り、一方で前人未到の表現領域を切り開いていた挑戦者としての存在感が一番高かった時代でもあります。
この時代の彼の作品について下手な言及をするのはこう、色々と危ないんじゃないかなあ…とは思いもしますが、折角それなりに何か書けそうなくらい聴き込んだり調べたりができたので、前回の記事と同じ形式で、つまり概要やら簡単なアルバムレビューやらをしつつも、筆者の趣味としてギターにやっぱり目が行くので、それらに着目した30曲のプレイリストも込みで色々と書いていくのが今回の記事になります。
前回のはこちら。この形式で書くとクソ長くなること*2がこの前回の記事で証明されてる感じもしますが如何に…?とりあえず書いてて物凄く長くなることがわかってきたので、前編と後編に分けることにします。今回は前書き(これも長い)と30曲リストのうちの最初の10曲までを書いていきます。
- はじめに:1980年代のPrince
- 1980年代のPrinceのギターに偏った30曲
- ロングバージョンとショートバージョンの選択について
- #1
- 1〜5
- 6〜10
- 小結
*1:本人たちがどこまでそう意識してたかは色々と怪しいけども、レコード会社的にはそういうことにして大きく売りたい欲はあっただろう。
*2:前回の記事が6万字に達しかねない量だったので自分でも改めて唖然としてる…。
歌をエフェクトにかけてしまうということ(30曲)

声というのは基本的に、声質や歌い方に無限の個人差が生じる、究極的にこの世にその人その人の持つひとつしか存在しない楽器であり、また歌なりラップなりをするのであれば多くの場合言葉を生じ、すなわちある程度意味を生じさせるというその一点において他の多くの楽器と全くその性質を異にする音声発生装置でもあります。
しかし、こと「複数の楽器を録音して楽曲を作る場」すなわち録音スタジオにおいては、それは他の楽器と同じく「楽曲を構成する音声の素材のひとつ」ともなります。もしくは時代によっては録音機材・技術の限界により、元の声質とずっと変わってしまう形でしか録音できないこともあったでしょう。ノイズが乗ったり歪んだりえらい反響が効き過ぎてしまったり。
ある時、自分の歌の音質をこのスタジオ技術によって加工しようと目論む人たちが現れました。歌は声質に加えて歌い方・重ね方などでさまざまに変化しうるものですが、さらに録音方法や録音後の加工によっても変わってしまうことと、そのノウハウを解り始めたことで、ある種の人々が歌をエフェクトにかけてしまうことで、楽曲をより良くしよう、ただのいい歌では辿り着けないところまで行こうとし始めたのです。
すなわち、EQで帯域を大きくぶった切ったり、声を機械的かほぼそうなるように重ねたり、声に極端すぎるリヴァーブやエコーを掛けたり、回転数をいじって声を高くしたり低くしたり、より現代的なボーカル補正機能を転用したエフェクトを通したり、いやギターに使うやつやろそれは…って感じのエフェクターを掛けたり、サンプリングしてエフェクトじみた使い方をしたり、
今回は、そんな声エフェクトの歴史をきっちりと全部追いかける、なんて芸当は知識的にも能力的にも無理ながら、ぽつぽつと思いついた範囲で30曲*1、なんとなく見ていこうというものです。頑張れは何かしら分類めいたものも見出せるのかもしれませんがそんなことせず、余計な前置きなしにすぐ始まって、最後にSpotify上にあった楽曲のみ収録したプレイリストを置いておく構成です*2。年代順で並びます。折角歌に触れることになるので、歌詞も少しだけ見ておくと雰囲気出るかなと思うのでします。
*1:ボコーダーとか、エフェクト処理が極端すぎるとかで、歌であることを放棄気味に感じたものは入ってません。この辺の感覚は個人的な匙加減なのですいません。
*2:2曲くらいサブスク上にないので入ってないですが。
ミツメに関するぼんやりとした思い入れ【14曲】

長い日々も 終わるとは 頭のどこか 知りながら
『取り憑かれて』ミツメより一部引用
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ミツメは2024年9月30日をもって活動を休止しました。
— ミツメ (@mitsumeband) 2024年10月1日
今後は各メンバーがそれぞれソロやサポート等での活動をしていきます。
引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。https://t.co/p9Dm7G1pUe
ミツメが2024年10月の最初の日に、その活動の休止を発表しました。まるで解散みたいな文章が続きつつもあくまで“休止”とするその含みを持たせたような曖昧さにらしさを覚えつつも、まあ少なくともコンスタントなリリースやライブはしなくなるんだなと思うと、寂しさも覚えます。
ただ、その寂しさの性質がどうにもぼんやりしていて、そしてこの性質の寂しさは、なんかこのバンドが活動してる時にも似たようなものを感じてたような気がして、なんだか不思議だな、とどこかで気づきました。ミツメが持ってた、ミツメだけが持ってたのかもしれない、そのぼんやりとした、だからこそ現実味のある寂しさ、今回はその辺にフォーカスして14曲を、彼らの数々のスタジオ音源から拾ってきて、思い返してみるって感じの楽曲です。もっと絞った方がいいような、いっそ20曲くらいにしてもいいような気もしないでもないけど、まあいいや。
2024.10.13 色々追記しました。
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