たとえばアメリカのロックバンドのアルバムの解説文なんかで、
「ちょっと待って、それって具体的にどういう感じ…?」
と、時々思ったりすることがあります。最近はなんとなくこういう感じの要素を言いたいんだなあみたいなのは分かってきた気がしますけど、まあそもそも、音楽性を指して「アメリカンロック」という形容詞は、いささか大きすぎる感じがするのも事実。アメリカのロックバンドはみんなアメリカンロックなんじゃないの?的な。
一方で、近年は「アメリカーナ」という語もロック音楽のジャンルのひとつとして扱われることが増えているように感じます。こちらはThe Americana Music Association (AMA) なる組織がアメリカにあったり、そこが色々イベントをやったりで、またこの語に括られるアーティストの顔ぶれなんかでも、アメリカンロックよりかはより音楽性を限定した感じがありますけれども、しかしそれでも、なんかフワッとした感じが抜けないような…。
…などと言いながらも、この二つの語が意味するところの音楽に自分の好きなものが沢山あることも事実です。なので今回は、この二つの語について、全く学術的ではないし研究も十分とは到底思えない、筆者個人の思い込みによる整理によって色々その意味を決めつけて見て、その後に、いつものように自分の好きなアルバムそれぞれについてコメントをつけるやつを20枚やります。「牽強付会」というやつなのかな…と思いますが、自分の趣向を整理する上でも、ひとまず最後まで書けそうなので書いてみようと思います。
- 序章:ほら、分かるだろ、あれだよあれ
- 本編:ぼくの好きなアメリカンロック/アメリカーナ 20枚
- 1970年代
- 1980年代
- 2000年代
- 2010年代
- 終わりに
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