儚くも破滅的で痛々しくすらある前曲の雰囲気をまたも爽やかに打ち破って、このアルバムで最もポップなこの曲が始まっていく時のカタルシスが清々しい。11曲中の7曲目、このアルバムも後半戦に突入して、実に軽快に、そしてちょっとセンチメンタルに流れていく歌です。
7. Heavy Metal Drummer
- 前書き
- 楽曲精読
- 歌詞
- 楽曲単位総評
儚くも破滅的で痛々しくすらある前曲の雰囲気をまたも爽やかに打ち破って、このアルバムで最もポップなこの曲が始まっていく時のカタルシスが清々しい。11曲中の7曲目、このアルバムも後半戦に突入して、実に軽快に、そしてちょっとセンチメンタルに流れていく歌です。
7. Heavy Metal Drummer
アルバム『Yankee Hotel Foxtrot』は11曲入りのアルバムであることから、6曲目のこの曲は丁度アルバムの折り返し地点にあたります。この曲も非常にこのアルバムの特性を代表している曲のひとつ。アルバム中の緊張感が非常に高まるポイントの一つでもあるのかなと。
6. Ashes Of American Flags
Wilcoの代表曲のひとつ、おそらく筆頭になる曲でしょう。各会場で大合唱を引き起こすこの曲が、実際はこのアルバムでも最も物静かなナンバーであることは不思議な取り合わせだと思います。とても優美で、静謐で、そしてタイトルに直接「神」と出てきてしまう曲。筆者もタキシードか何か着て、厳粛な気持ちでこれを書くべきではないのかなとか思ったり*1。
5. Jesus, Etc.
www.youtube.com *1:そもそもタキシードなんか持ってない。
今日、平成31年4月29日は、平成で最後の「昭和の日」なのだそうです。平成が終わるのでこれからは「昭和の日」が無くなったりするんだろうか、そしたらゴールデンウィークは一体どうなってしまうんだろうか、という心配ばかりしています。
それはともかく、標題の記事です。最近ツイッター上で「平成の名曲10曲」みたいなタグを多く見かけるものだから、反発心で昭和の名曲10曲をやるところ。近々はやはり自分の見ているツイッターのTL上で所謂「はっぴいえんど史観」に対する熱いdisも見られたことから、そういうのにも影響を受けたりしつつ、改めて自分のライブラリを漁ったところ、所々嬉しい発見などもありつつ、まあ戦前の歌とかまでは全然知らない身ながら、ベタなところとそれを回避できるところとを往復したりしなかったりしながら、ひとまずは以下の10曲です。順位はあります、すごく「本当にこれでいいのかな…」という感じが深いですが。。。
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さあ、アルバム随一の人気曲のひとつ。アルバム的にもこの辺からちょっと確変入ってるっていうか、ここから4曲連続で、さりげなくありえない高みに行ってしまってると感じます*1。アルバム中でもとりわけさらっとしたこの曲が、どんだけ色々書くべきことがあるか。
4. War on War
全11曲入っているアルバムの、3曲目です。爽やかな前曲から一転、陰鬱で不穏な雰囲気を突如巻き散らかし始める、このアルバムの初心者キラーチックな曲。でも、この曲に良さを感じ始めてしまうとまた、このアルバムの良さが一段階深くなっていく、そんな感じの曲と思ってます。
3. Radio Cure
全11曲入っているアルバムの、2曲目です。軽快な曲ですね。
2. Kamera
※この記事は一応、相当前にやった以下の記事の、1位を紹介する、いわゆるシリーズものの完結記事になる予定でした。
しかしながら、いつまで経っても書きたいことがまとまりやしないので、そこで、1曲ごとに分けて書けば、せめて先に進むに違いない!と思って、なので曲数分+総評1回の、計12回の記事掲載する予定です。なんか自分でもアホか!って感じ。
っていうか、2002年1位どころか、オールタイム1位候補ですよ。
正直このアルバムについて詳細に語ることが出来るようになるには、ある程度DTMとかでノイズとかそういうのを自在に使えるようにならないとなあとか、そういうこと等を思ったりして、ひたすらこのような全曲レビューを書くのが億劫だったのですが、今回とある視点を得たことで、全然語り得ないながらも、何かこう、筆者の憧れの気持ちみたいなものが、後から見返したときに参照できるくらい具体的になっていれば、と祈る気持ちで、書いていってみます。Pitchfolkで21世紀最初に10点満点を得たという完全無欠のアルバム、しかしながらその面持ち自体にどこか、何かが致命的に欠けていて、それゆえにどうしようもなく奥行きを感じられるアルバムの、何がどうなってそんな効果になっているのか。これは本当にずっと、研究しがいのあるテーマです。聖書か何かみたいな…。
そう、聖書か何かのようなアルバムだからこそ、まさに精読のようにするべく、アルバム1枚を1曲ずつ順番に見ていこうという、これはそういう連載になります。そのうち息切れして終わりそうな予感もするけれども果たして…。
1. I Am Trying To Break Your Heart
「おいおい、10枚って、平成は30年以上あるんだぜ?足りんだろーやめとけよ」
「…なあ、気持ちは分かったからさ、15枚くらいで手を打たないか?」
いいえ10枚のアルバムで平成語りをします。これから5月までに出る“平成最後の名盤”なんて知らない。。。アルバム10枚で平成を語り尽くすゾ(多分内容めっちゃ偏ってる)。
なお、今回はあくまで「平成」縛りなので、日本の音楽に限定したチョイスとなります。なんとなくディケイドごとに見出しを変えてみます。
★注意
この記事における10枚の選び方はかなり恣意的です。というのも「平成語りのための10枚」という要素も入ってくるものですから、必ずしも筆者の平成年間ベスト10ということではありません。しかしながら、以下の10枚は全て、大好きなアルバムではありますが。
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まずはじめに、自分はドラムセットの音が大好きな人間、TR808とかのドラムマシンやそれこそDTMとかで作り込んだゴリッゴリに極端で現代的なビートとかよりも遥かに、ドラムセットの音が大好きな人間なのだと思っていますが、その中でもどの部位が一番重要か、と考えた時、いやキックやスネアも大事だし、特にスネアの音なんてのはずっと鳴り続ける音であってとても重要だ*1とは思ってるのですが、それ以上に重要で、ともすれば楽曲の印象を地味に象徴してさえしまう要素があると思っているのが、表題にあるような「楽曲中ずっと平坦に鳴らし続ける」系の金物なんです。
宅録でデモを作ってると、リズムパターンは「少し組んだものをコピペして、そしてそれを色々といじっていく」という作業をしてるのですが、その中でもこの金物の類を、例えばハイハットだったものをまとめてライドにしたり、またはその逆にしたりするだけで、作ってる途中の楽曲から受ける印象というのは大きく変わります。今回はその「大きく変わる」ことについて、なんでだろう、というのは理由までは心理学とかになるかもしれないのでともかくとして、具体的にどんな印象になるんだろう、ということを、考えていきます。非常に個人の印象に頼った、かつあてのない感じの記事ですが…。
★注意
この記事は表題のとおりの内容となっており、以下に登場する事例としては楽曲的にはどっちかと言わずとも平坦なものばかりであり、複雑なハイハットプレイとかそういうものや、ましては16ビートとか4ビートとかトラップとかそういうものは登場しません。
また、なんだかんだと言っても筆者はドラムプレイヤーではありません。話の正確さについては我ながらとても疑問符…。
*1:スネアの音で大好きなのはやっぱThe Band。『Northern Lights - Southern Cross』のドラムの録音はロックドラムにおける“いなたい音”の一つの権威でしょう