ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

『Missing』ART-SCHOOL

Missing(初回限定盤)(DVD付)

Missing(初回限定盤)(DVD付)

 
それは愛じゃない

それは愛じゃない

  • provided courtesy of iTunes

ART-SCHOOLのアルバムにカウントしていいものかだめなのか微妙な、変則的なコンピレーションアルバム。要は第2期メンバー以降にインディーの形式で限定リリースされた2作のミニアルバム*1『スカーレット』『LOST IN THE AIR』と、『フリージア』以降にレコーディングされた新曲2曲、及び当時のライブ映像のDVDを同封した作品。どうしてこうなったか、当時のインタビューを読むとメンバー自身からの発案だった訳でなく*2、なんか訳あり風だったけど果たして…。

※新曲2曲のみのレビューです。他の収録曲については以下でレビュー済。

『スカーレット』ART-SCHOO

『LOST IN THE AIR』ART-SCHOOL

 

*1:枚数限定リリースで当時入手困難になり文字どおり“Missing”していたんだろうか

*2:普通にシングルをスパッと出したかったらしい。ひとまずの出典はMARQUEEvol.56

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『フリージア』ART-SCHOOL

フリージア

フリージア

 
LOVERS LOVER

LOVERS LOVER

  • provided courtesy of iTunes

ART-SCHOOLの歴史において珍しいシングル。シングルでは通算4枚目*1。4曲入りの本作から次のフルアルバム『Flora』に1曲収録されていたり、また音の傾向から、今作から『Flora』までを所謂「Flora期」と呼称することもある。その名のとおり、豊穣な時期です。

秋冬の楽曲が多い中で大変珍しく春の曲であるこの曲を、冬の今頃にこうやってレビューするのはいかがなものか。

 

*1:ミニアルバムが多すぎるからこの数字本当に意味が薄い

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『Ocean Beach』Red House Painters

Ocean Beach

Ocean Beach

 
Over My Head

Over My Head

夏が終わって秋が来たし、スロウコアを聴いてる*1

Red House Paintersを聴いて気分を希釈していこう。

ひとまずは、タイトルが夏へのひんやりとした憧憬醸し出しなこの辺を。

*1:別に夏も聴いてた

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『PARADISE LOST』ART-SCHOOL

PARADISE LOST

PARADISE LOST

 

ART-SCHOOL、通算3枚目のフルアルバム。木下・戸高・宇野・櫻井の第2期アートにおいて初のフルアルバム。なんかすごく青いジャケット(前作が赤一色だったのでギャップ甚だしい)は歴代ジャケでもファンの評価高め。明らかに異邦感のある絵柄にグラスゴーレコーディングという事実が透けて見える感も。

初回盤はボーナスCD(2曲入り)付き。そちらも触れます。

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『あと10秒で』ART-SCHOOL

ART-SCHOOLの全曲レビュー再開。前回から間が空き過ぎている…。

あと10秒で

あと10秒で

 

 第2期になってからの彼らの作品はこれで3作目、3作連続で女性ジャケット、3作連続でミニアルバム(当初今作はシングルの予定だったみたいだが)。次作フルアルバム『Paradise Lost』まで続く所謂「Paradaise Lost期」はフルアルバム以外全部ミニアルバムというなんかよく分からない感じ。前2作が自主レーベルからのリリースで、今作よりメジャーレーベルに復帰(ポニーキャニオン)。

 

songwhip.com

 

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2017年上半期の好きなアルバム

Twitterの方でのタグを誤用してやってきた標記内容のツイートのまとめ+若干の追補です。順位はなく、アルファベット順に並べていきます。ほぼ聴いた新譜全部という感じですが…。

25枚+シングル1枚ほどあります。各タイトルのリンクはAmazonに、下の曲名のリンクはYouTubeに繋がります。

 

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2002年のアルバム20枚(後編 ※1位のみ別記事)

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 結構前になってしまった前回からの続きです。 

ystmokzk.hatenablog.jp

 

 正直間が開きすぎて何枚か入れ替わってしまいましたが…2002年1位はいったい何キー・ホテル・フォックストロットなんでしょうか?というか、1位は別記事にしますので、今回は2位までを書きます。

 

(2022年7月追記)

 前半記事と同じく、見やすくするためにいろいろ手を加えています。それにしても、このランキングの1位の記事を書き始めるのに、この記事からさらに2年もかかってしまうなんて…。

 

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2016年の好きなアルバムベスト30枚(30位→2位)

先日(けっこう前!)投稿した2002年ベストも終わらないうちに2016年が終わりかけていて、それで慌てて、というわけでもないけれど、毎年させてもらってるこの1年で聴いた音楽の備忘録的なものをします。例年は2回くらいに分けて投稿してますが、今回は30位から2位までを一気に以下でアップします。なので記事が無駄に長いですが、お時間の許される方はご覧下さい。(1位は特に長くなるので隔離します)

ベスト30と言っても、分母が少なく、特に洋楽に関しては手元のitunesに入ってる作品はあと3、4枚くらいを残して出し切ってしまっているのでは…。「もしかして、洋楽ちゃんと聴いてる感を出すために無理矢理ランクインさせてないか」という不安も無くはないですが。

 

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2002年のアルバム20枚(前編)

アフガニスタン>タリバン首都制圧の混乱の中で 大阪大学元留学生 カブール現地からの声(写真5枚)(玉本英子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 この前、何に気もなしにこんなことをツイートしていました。

 

 折角選んだので、ここで発表します。

 

 ちなみに2002年頃は自分はまだ音楽を聴くようにはなっていなかったような気がします。どうだったかなあ。ツタヤとかで邦楽のメジャーどころのCDとかを借りて聴くようにはなっていたっけな?確か2004年頃にはブライアン・ウイルソンの『Smile』をそのバックグラウンドをある程度理解した上で新譜として買ってたので、洋楽含めて広く聴こうとし始めたのはこの年か次の年かもしれない。

 何にせよ、今から挙げる2002年の20枚は、決して当時の自分が聴いていた20枚ではなく、今、今日の自分の立場からテキトーに選んだ20枚だということです。最近知ったものさえある。ただ、当時聴いていたものも無い訳ではないし、また案外人間の記憶やその把握能力はテキトーなもので、後追いでその年の作品を聴いて「この年は確かにそんな年だったのだなあ」なんてことを思ったりするかもしれない。

 まあ何はともかく、何の意味があるかはともかく、以下が最近好きな2002年リリースのアルバム20枚です。順番はとりあえずのランキング的なやつ。気楽に読み散してください。思いのほか長くなりすぎて前編・後編に分割するハメになったけど。

 

 

(2022年7月追記)

 見やすくするためにレイアウト等調整・リンク先をSongwhipに変更、動画貼り付けなど様々な調整をしました。文章自体は正直見返したく無いくらい今からすると恥ずかしいものもあったりしますが、極力触らないようにしています。

 あと、2002年の邦楽ギターロック勢(所謂「ロキノン系」などと呼ばれていたような)についての記事も書いてましたので興味ある方は併せて読んでみてください。

 

ystmokzk.hatenablog.jp

 

 

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