ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

2017年間ベストアルバム(1/3 30位〜21位)

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結局のところ、年間ベストなんて忖度の賜物である。ここで言う“忖度”とは上記の画像に書いてあるとおりの意味と言うよりは、今年問題となった“あの”使い方であることよ。見栄・自嘲・支持・毀損・比較と衒学と暴力と、自意識のあれこれによってなんとなく順位が決められて*1数々の人たちが力も時間もお金も苦しみも捧げた作品たちが序列付けられる。考え方によっては非人道的でわないか、とか思ったり。
何も妙なことを考えずに好きな音楽を聴くことも自由、妙なことばかりを考えながら「素晴らしい音楽」を決めていくことも自由。この年間ベストは、よせばいいのにその作品のどこが良かったのか、どういう思いがしたのかとかをいちいち書こうとする。それはその作品の歴史的位置付けとかシーンにおける立ち位置とかハイハットを普通に入れることを「ヤバい、ダサい」とする“世界的な流行”とかそういうのに敏な訳でもなく、そういうなんか「科学的」「理知的」な考え方とは全然異なる、ひたすら主観による、いくらでも愚に着くような内容だけど、自分はどうもその書き方しかできないので*2今年もまた、くどくて、大した中身もない何かを垂れ流すことをする。
いやでも、自分の感動の輪郭に、少しでも触れてみたいものではないですか?所詮自分の認識する限りが世界であるとすれば、自分の感動とは世界の美しさそのものではないか。世界が美しいものであるとのせめてもの認識を得るために、僕達は忖度を続けていく。続けていきましょうよ。
以下は、そのわたくしの忖度したところによる、2017年の年間ベスト30枚であります。 

※上半期ベストと被っているものも多数あり、文章も被ってるかもしれませんが、ご了承ください。

 

30. 『This Old Dog』Mac DeMarco

THIS OLD DOG

THIS OLD DOG

 
A Wolf Who Wears Sheeps Clothes

A Wolf Who Wears Sheeps Clothes

  • マック・デマルコ
  • インディー・ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 全作ミニアルバム『Another One』が2015年だったということで、意外と間隔のあった今回のリリースとなったMac Demarcoのフルアルバム。ニューヨーク郊外に住んでて気ままに音楽、って感じのこれまでから、居住地をロサンゼルスの都心に程近い辺りに変えて、という今作では、それでも変わらない長閑でマイペースなユルいインディポップの曲も多くありながら、しかしながら軽くシティ感・ファンク感・AOR感のあるシンセポップめいた曲も含まれている。個人的には前作から引き続きな感覚でシンセの音を用いてある前者の曲が好きだけど*3、後者のレトロっぽさ*4もある手触りも嫌いじゃないし、特に終盤の『Moonlight On The River』という曲では前者と後者の中間的でありかつ、らしくもない7分の長尺にこれまたらしくもない終盤の破滅的なインプロ遊び具合に、この人のこれからのキャリアは意外と混沌としてくるのか…?という、不安と楽しみが混じったスリリングさを感じた。

 

29. 『Pleasure』Feist

PLEASURE / DIGIPAK

PLEASURE / DIGIPAK

 
Any Party

Any Party

  • ファイスト
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

まずジャケットで、なんか色合いのキツさと花壁に突っ込んでるみたいに見える具合に妙さを感じて、再生してみて見事に「あっFeistって人もっと渋い感じの音楽じゃなかったっけ…」と焦る感じの緊張感があった。キリキリしたリバーブ具合、神経質に囁き、おどろおどろしくなり、やがて崩壊するFeist姉さんのボーカル、あれっこの人狂ってるの…?という具合*5オルタナカントリー?そんな長閑なものはここには無い。埃臭さすら感じさせる音響処理とサイケデリアとで音数の割にグチャグチャになった、所々歌い方もキマってる風な、この破滅的なフォークロックに、衝撃と興奮を感じながらも同時に「この人大丈夫なの…」的恐怖を薄ら感じてましたがこの前の来日公演も大変良かったらしく*6、多分安心してもいいんでしょう。安心してこのフリークス気味なフォークロックを聴きましょう。

 

28. 『Somersault』Beach Fossils

Somersault

Somersault

 
Saint Ivy

Saint Ivy

  • provided courtesy of iTunes

Captured Tracksの盛衰…いや別に特に衰退した訳でもなく、何年か前にDIIVがWild NothingsがMac DeMarcoがって言ってた人達が今はKendric LamerがFutureがMigosがって言ってるのが目立つだけかもしれない。詳しくない話はよそう。

そのCaptured Tracksの看板のひとつだったであろうBeach Fossilsが自主レーベルからリリースした新作はやはり、典型的なCaptured Tracksっぽさを超えてバンドが音楽性を変化させている部分が強調される。さらりとストリングスアレンジを採り入れ、Slowdiveのレイチェル(!?)がコーラス参加してたり、テンポをグッと落としてまるで後期ビートルズみたいないなたいセクションを挿入したりと、冒頭3曲でそのはっちゃけた変化具合ははっきりと見て取れる。

それでも、彼らのソングライティング、直線的なビートの上で、透明感のあるポップネスを、なんかベースがやけにNew Order的にブリブリ鳴る感じで突き抜けていく感じは何曲か残っているし、それ以外の楽曲での色んな楽器へのトライは軒並み的確だ。『Clash The Truth』での典型的なサウンドを超えていく意思に*7敬意を表するし、単純に奇麗でいいレコードだ。

 

27. 『Out Pitch』NYAI


Circular saw / NYAI

福岡のギターロックの至宝NYAI。最近どんどん評価が上がっていて、福岡の大御所(になってしまった)方々からの評価も軒並み高く、また広く全国に、少しずつファンも増えているようで、今回の全国流通でなく完全手作り・手流通な今作ミニアルバムも、意外と広い範囲で聴かれているようです。福岡でもとても大切でお世話になった*8知り合いなので、大変に嬉しい。

そんな新作。前作『Old Age Systematic』が意図的に疾走感のある曲を収録してあるのに対し、こちらはそういう曲も幾つか入れつつ、よりがっつりオルタナ気味だったり、また後半3曲がフォーキーでメロウな作りだったりと、前作よりも少し幅のある作風を見せている。実はどこか哀愁のある歌詞も、より入ってきやすくなった感じがします。完全なDIYでさらっとこういうものを出せてしまう地力が、本当に羨ましいです。購入はこちらで。Bandcampもあります。

 

26. 『ROADSIDE PROPHET』GRAPEVINE

ROADSIDE PROPHET(通常盤)

ROADSIDE PROPHET(通常盤)

 
Chain

Chain

  • provided courtesy of iTunes

GRAPEVINE20周年。その記念っぽさを意図的に詰め込まれた冒頭の『Arma』の、アルバムからの浮きっぷりがむしろ鮮やかな、今作の地味っぷりよ。前作『BABEL,BABEL』が「セッションではっちゃけましたー」感たっぷりの実験的な曲多めだったのに対して、今作はよく纏まった感じの曲が多く、特に『これは水です』『楽園で遅い昼食』『世界が変わるにつれて』辺りの長閑なサイケデリアは気の遠くなり方が物語的で、『TWANGS』以降の荒野っぽさ志向*9の真骨頂のようにも思える。この前東京で話したある人が「今作は『愚かな者の語ること』*10と似た情緒と奥行きがある」って言ってたのが印象的。ただ、今作の大安定Wilco枠ポップソングな名曲『Chain』の他にもっとこう、『真昼の子供たち』『SPF』みたいな爽やかナンバーがもう1曲くらい中盤〜後半に欲しい、欲しくない…?

それにしても、去年もアルバム出してて、今年もさらりとこのアルバムを出せて、ライブも旺盛にやってて、相変わらず何気にとんでもないバンド。奥田民生がメジャーから降りてしまったことで、現在メジャーに所属するこういう系のバンドではもうすっかり最強ポジなのか、とも思ってしまう。

 

25. 『すげーすげー』HiGE

すげーすげー

すげーすげー

 

髭『もっとすげーすげー』[Official Music Video] - YouTube

露骨かつ華麗な“前作からの反動”。最早開き直ってそれ自体をテーマにしたのではないかと穿って見てしまう程、前作『ねむらない』のジェントルで繊細でサイケデリックな作りの“逆”をやってみせる髭のみなさん。リード曲『もっとすげーすげー』のイントロを聴いた時の爆笑(と曲自体の爽快感)は忘れがたい。そこに至るまでの迷走だった感のあるシングル2曲(『スターマイン』『DEVIL'S ODD EYE』)も、結構いい具合でアルバムに馴染んでる。

なにせ、10曲で28分30秒しかない。同じ曲数で前作から10分以上短くなってて、昔の髭が作ってたようないい意味でゴミみたいな短い曲が複数入ってる。それでいて『S.O.D.A.』でのサイケデリックなコーラス処理や、『あうん』『U4』での「この尺でこれだけの感動的な展開を収めるか!」というソングライティングの妙などを見せ、熟練さも垣間見える。こんな勢いのアルバム、ライブは楽しかったんだろうなと思うと、観に行けなかった*11のも今年の残念だったことのひとつ。

 

24. 『Love in the 4th Dimension』The Big Moon

Love in the 4th Dimension

Love in the 4th Dimension

 

The Big Moon - Cupid - YouTube

ともかく「ああ、またUSインディあるある風なちょっとリバーブでサイケなガールズインディーロックバンドか」という認識でこの新興UKバンドの『Cupid』を聴いてほしい。特にこの曲はよりそういうのっぽさのあるイントロで始まるので、途中からの映像の汚さとコーラスの高揚感で驚くことうけあい(この辺ただの自分語りです)。そして続けざま『Silent Movie Susie』のPVも見てお下劣さに爆笑してほしい。

いや、オールディーズポップスとインディーロックの相性がいいのはそれこそ典型的USインディーガールズポップバンドでも証明されてたけれど、このバンドはもっと遡ってThe Ramonesくらいまで知能指数を落とした上で*12、高揚感バッチリの大味なコーラスをドシャメシャなサウンドの上で展開するものだから、もう笑いながらなんだか胸が打たれる感じが、とても幸福感ある。カフェよりも場末のライブハウスが遥かに似合う、ダーティーで格好いいロックバンド。壊滅的と言われ続けた近年のUKロックの新人特集を扱ったサインマグの特集は本当に面白かった。ああいう楽しさが広がっていく感じの記事だと嬉しいのだけど。

 

23. 『LUVLUNA SEA

LUV(通常盤)

LUV(通常盤)

 
BLACK AND BLUE

BLACK AND BLUE

  • provided courtesy of iTunes

少なくないSLAVE達が「こんなのLUNA SEAじゃない!」と言って反旗を翻し、その様子を見て「LUNA SEAで賛否両論なんて今まで無かった*13。ざまあみろ!」って嬉しそうに話すSUGIZO、という中々にミラクルな状況を作り出した、言わずと知れた大御所バンドが年末に投下した爆弾*14

今年ぐらいから急激ににわかSLAVE化が進んだ自分も、発売日にこれを聴いて、冒頭3曲のポップ過ぎさに!!?ってなったけどでも4曲目『piece of a broken heart』の終幕直前っぽい妖しさと続く『The LUV』のThis is LUNA SEA!!!な疾走感と構成美に大絶賛、その後突如挿入されるまさかのLUNA SEA初インスト曲のはっちゃけっぷり*15San値を下げられ、そして感動的なバラッド『So Sad』の後のラスト『BLACK AND BLUE』で突如(SUGIZOと思われる)カッティングギターが聞こえてきて大崩壊*16。なんだこれは…!?

所々の、ボーカルが河村隆一化するのも厭わぬポップさ*17や、その上で変な曲もブッ込んでくる闇鍋っぷりに、バンドの(主にSUGIZOの)やりたい放題さが満ちていて、再結成LUNA SEAの可能性が突如として広がりまくったような印象。確かに『A WILL』みたいな「ぼくのかんがえたさいきょうのるなしー」を量産しても仕方がない。「大御所なんだから好きにさせてもらうし、何やってもついて来い!すんごいもん見せてやるから!」というバンドの心意気が聞こえてきて、なんて頼もしいバンドなんだろう…と思った。日本にはLUNA SEAがいる…。

 

22. 『Meteo』浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS

METEO

METEO

 

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS "細い杖" (Official Music Video) - YouTube

浅井健一のいい作品ってどの形態でポコッと出てくるか分からないからびっくりすることがある。個人的にSHERBETSの近作がそこまででもなかった状況で、この作品のことはおろかこういうユニットになっていることさえ余りよく知らない状態でこの作品を手に取って聴いてびっくりした。時折ドラムよりも平気で低いベースをぶん回すのは中尾憲太郎!この人本当にどこでも出てくるな…の人になってるけど、今作でのベンジーとの相性は抜群なのではないか。小林さんというドラマーはよく知らないけど、この人もシャープさとパワフルさを兼ね備えたドラムを叩いている。

そんなメンバーに触発されたのか、ベンジーも2人の突破力を尊重した楽曲をずらりと揃えている。2曲目『朝の4時』の今のベンジー的なヒャッハー感は西部劇的な殺伐感があるし、続く『細い杖』のメロウなまま疾走する感じも涼しい。歌詞世界はもはやベンジーの生活なのか妄想なのかよく分からん世界で、『何あせってんの』と煽ってみたり『フルサト』『マス釣り』の2タイトルには言葉を失くすし曲は案外格好いいし*18、ダークなコード感で貫いてきた後の最後のメジャー調であっさりな『Finish Field』で締めるのもさっぱりしていて良い。3ピースバンドだが、要所要所でギターのダビングも丁寧に為されて、作品として纏まりがいい。

11月にも配信限定でシングル『Beatiful Death』をリリースしており、ベンジー的にも継続的な活動をしていきたくなる組合せだったのか。ライブではブランキー時代の『Salinger』やソロの曲もやってたりして楽しそう。

 

21. 『Sleep Well Beast』The National

SLEEP WELL BEAST [CD]

SLEEP WELL BEAST [CD]

 
Sleep Well Beast

Sleep Well Beast

  • provided courtesy of iTunes

まず、多くの雑誌や音楽ブログで1位ないしは上位に位置しているこの大傑作が弊ブログにてこんな順位なのかについて、脚注にて*19お話しいたします。

The Nationalという大層なバンド名の、この屈強なアメリカのバンドを聴いてて思うのは、ここまで力強く堅牢なサウンドと歌を持っているバンドは、果たしてインディーロックなんだろうかということ。スケールが大きくなったインディバンドであれば、デスキャブにしろモデストマウスにしろ、どこまでがサウンド的にインディーロックと呼べるもので、どこからがそうでない(ように感じるか)は人それぞれだろうが、少なくとも今作については、較べるとしたらむしろU2*20などの、スタジアムロックでも戦っていける勢とではないかと思った。

その上で、今作の作り込みは相当のものなのも十分に理解できる。沈痛な1曲目から、2曲目で一気に広い世界に飛び出すかのような躍動感。他の曲でも言えるが、タム回しを重視した重厚でかつ機動力あるドラムが重戦車のように進行していく様は迫力に満ちてる。アルバム中盤は打ち込みのリズムとの同機も多いが、こちらでも強烈な存在感で生ドラムが駆動する。

個人的には終盤『Dark Side of the Gym』の落ち着いた感じの終着感から、更にもう一歩踏み込んだタイトル曲に繋がっていく感じがグッと来る。エレクトロニカ的なピアノ等のサウンドのフリーキーな安らぎ感と、それが次第に鈍重なバンドサウンドが混ざり、しかし爆発はせずにボーカルがずっと呟き続けていくのが、どこか安らぎと悪夢とを揺れ動くような緊張感があった。

もっと聴き込んでいれば、The Nationalを前からちゃんと聴いていれば、もっともっと上の順位だったと思う。それでも、さっき聴いた『High Violet』は一聴して良さがはっきりとは分かりにくかったのに対して、今作は緩急も抜群で、一聴してはっきり「良い」と思えたし、ここを入り口にThe Nationalを聴いていくのも全然アリなんだろう。そういう意味でこれが、これからのThe Nationalの代表作になっていくんだろうか。

*1:この辺のことをメディアでは「ステートメントとか言ったりしますね

*2:流石に多少の予備知識(出身や簡単な経歴とか)は入れます。それを調べるためにまた年間ベストの作業が重たくなる…

*3:『Baby You're Out』のユルさはエギゾ期の細野晴臣的でいいですね

*4:シンセの音選び加減が特にそう感じさせる。さらっとダサくならないよう使えてる

*5:今思えばデヴィッド・ボウイ的なボーカルにも聞こえる

*6:この日関東にいたにも拘らず、研修の飲み会の拘束により観に行けず

*7:まあ4年ぶりの新譜で前作とそのままの音だったら本人達もつまらんだろうけれども

*8:お世話になったのを放置している案件さえあるので、どうにかしないといけない

*9:ホントにそんなのあるのか…?

*10:このアルバムがぼくの中でバイン最高傑作なんですが、こんなに好きになるんなら当時の年間ベストでもっと上位にしとくべきだった、というのはずっと尾を引いてる後悔のひとつ

*11:鹿児島から福岡までライブ観に行くのはエネルギーも金も時間もかかるし、当時は自分の情緒がアレでしたので…

*12:ソングライティング力はしっかりキープしたまま。所々に不思議とピート・ドハーティーとかと通じるようなUKっぽい素晴らしいメロディがあるように感じるのは単に色眼鏡だろうか。特にタイトル曲

*13:『SHINE』とかあるし、そんなことないんじゃないですかSUGIZOさん

*14:「Love is like a bomb」ってThe Smithsも歌ってるから、本当に爆弾なんだなと

*15:始まり方が結構感傷的なものだから、「ハァイ!」以降の盆踊りトランスで爆笑する

*16:この曲、ファンクとLUNA SEAの強引な接続だけでなく、そこから合唱的なサビパートへの接続も不思議さに満ちてて、LUNA SEAの枠に無理矢理収めた結果余計に実験的になってる感じが最高に笑えるし、しかも普通に曲が感動的なので最高

*17:それこそ『SHINE』のリベンジでは、という意見がそこそこ出ていて、個人的に凄く腑に落ちる

*18:『マス釣り』の方は最早ギャグの域。こんなアウトローな「釣りに行く」曲あるか。低い「ランランランラン」のコーラスをベンジー以外の二人は笑わずにプレイしないといけないのか…

*19:まず単純に、自分がこれまで熱心なThe Nationalのリスナーではなかったこと。今回のこの作品が良かったことで、過去の作品を聴き返してなるほど良い!となりつつはありますが。そんな具合でリリース後の大絶賛を横目に全然聴けておらず、ようやく12月に入ってから聴いて「なるほど…!」とはなったものの、既に聴き込んでいた音源たちとの差というものが埋められなかったということ、及びエレクトロ要素の導入も、確かにバンド感との対比で良いと思ったけども、自分としては似たような手法ならこの後でてくるSpoonの方がより好きだったので、色々忖度した結果、この辺の順位になりました。何を謝る必要があるのかわかりませんが、申し訳ありません

*20:逆にU2は近年インディーロック化が著しいような気もする。バンドサウンドが若返ってる感がある