The Bandを全く知らない人がこれを観て聴き始めたりするのかはよく分からない(そんなことあるのかな…?)ですけど、でも名前は知っててちょっと聴いてるけどのめり込んではいない、くらいの人がこれをきっかけによく聴くようになるというのは、映画自体もそうだけどこの映画が公開されたことによって出ていきた幾つかの素晴らしい文章群によって引き起こされるかもなあ、と思うところ。
*1:勿論、彼らのヒット曲の全てが「大衆におもねった」だけでできてるはずもなく、特にいくつかのヒット曲は彼らならではの大胆さとスケール感が感じられて最高だと思っています。たとえば今ここで5つ挙げるとすれば『名もなき詩』『花』『youthful dys』『HERO』『and I love you』はどれもミスチルだからこその、これらの曲がとても多くの人に支持されてることが感動的な気にもなったりする楽曲です。
1974年のアルバム『Goats Head Soup』がリイシューされることを受けて書かれたこの記事は、色々と現代的なストーンズの鑑賞方法を整理してあって、いちいち納得する場面の多い、素敵な記事でした。ぼくが『Goats Head Soup』大好きなのもあるかもですが、「バンド音楽さえ主流でなくなった現代においてThe Rolling Stonesというバンドの数十年も前の音楽をどう楽しむか」という視点をきちんとキープした上での、とはいえ少々熱っぽくてフェティシズム的なストーンズ語りは、凄く共感できる感じ。