ART-SCHOOL全作品レビュー記事のリマスターという体裁の仕切り直しの一連の記事の11個目。筆者のオルタイムベストで3本の指に入るくらい好きなアルバムです。邦楽だけでオールタイムベストを作るならこれが1位です。当然2003年のアルバムでも1位。
重くて暗くて情けなくて綺麗で救いようがないです。虚無のベクトルで作品全体がどこか透き通っていた『SWAN SONG』と比べてももっと様々に乱れていて、見方によってはこっちの方がより引き裂かれて悲痛な感じがします。タイトルからして「愛と憎悪」に引き裂かれてるわけだし。そしてバンドの関係性もとっくに崩壊していたことから、このアルバムの後にメンバー2人脱退して活動停止と、あらゆるネガティブさが集まったような状況。
なのに、なのか、だからこそ、なのか、これは信じられないほど感覚と音のスタイルとが奇跡的に噛み合った、本当に素晴らしい作品です。一部ではバンドの最高傑作とも言われるかもだけど、それ以前に、とても感覚を揺さぶられる、というか、世界の見方が変わってしまったまである、個人的にとてもとても大事な作品です。
前作となる先行シングル『UNDER MY SKIN』のレビューは以下のとおりです。
ystmokzk.hatenablog.jp
また、アルバムとして前作となる『Requiem For Innocence』のレビューはこちら。色々と比較して聴くとまた面白かったりするかもしれません。サブスクにはありませんけど。
ystmokzk.hatenablog.jp
何回目の書き直しか分からないけど、何を書こう。
open.spotify.com
ART-SCHOOLの「Love/Hate」をApple Musicで
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