ブンゲイブ・ケイオンガクブ

本を読まない文芸部員と楽器を練習しない軽音楽部員のような感じのブログ。適当な創作・レビュー等々。

音楽-洋楽

フェードアウトする楽曲【前編25曲(〜1980s)】

これはフェードアウトの記事だけど、絵におけるパースの概念もどこか近しいものがある印象。 ja.wikipedia.org フェード (fade) は、衰える、萎むといった意味の英語である。 フェードは舞台音響および録音の用語でもある。次第に音が小さくなっていくのをフ…

2021年上半期の音楽(9枚)

2021年の前半はまるで魂を吸われるようで、うんざりしてばかりの日々でした。今まで生きてきてこれほど報道の数々から不快な思いをし続けたこともないと思います。こんな惨状でもオリンピックをやるというのだから、この国はもうずっとこういう調子で進んで…

サブスクにないアルバム(30枚ほど)

サブスクというものは確かに便利なものですが、 しかし一時期言われた(今もそう?)「サブスクに楽曲が存在していないのはこの世に存在していないのと同じ」みたいな言説には、ある程度は理解できるけども、完全には賛同しかねます。他人のふんどし借りてえら…

"ウォール・オブ・サウンド"って何なんだろう:後編 〜Brian Wilson、ノイズ、その他

この画像は、Googleの画像検索で「Wall of Sound」と検索すると上位に出てくる画像で、これがなにかと言うと、アメリカの有名バンドGreatful Deadが1973年くらいに作ったライブ用の音響設備”Wall of Sound”なのだそうです。楽曲の表現手法としてのWall of So…

My Bloody Valentineの(サブスクにある)全作品:後編

以下記事からの続きが今からのこの記事の内容になります。前回はEP『Glider』まででした。 ystmokzk.hatenablog.jp あと1枚のEPと2枚のアルバムだけで終わるのですが、2枚のアルバムがまあ非常にヘヴィーなので…。 『Tremolo』(EP, 1991年2月) 『Loveless』(…

My Bloody Valentineの(サブスクにある)全作品:前編

やはり最近サブスクが”再”解禁されて嬉しいところな、シューゲイザーという一大ジャンルのオリジネイターにして伝説なバンドMy Bloody Valentine。早速プレイリストを作って楽しんだりして、久々に聴き返すと色々また気付くしそれに楽しい美しい。。 よく考…

Radioheadオールタイムベスト20曲

これはTwitterでフォローしてる方が実施してる「#オールタイムベストレディオヘッドソング」の投票のための記事です。この投票のルールは以下ツイートのとおり。 やることにしました。ふるってご参加ください#オールタイムベストレディオヘッドソング以下、…

George HarrisonというSSWについて

今年2020年はGeorge Harrisonの1stアルバム『All Things Must Pass』がリリースされて50周年の年とのことで、曲の方の『All Things Must Pass』の2020年mixがリリースされています。 www.youtube.com傘なんか持ってたっけ?色々と差し替えられがちなジャケッ…

『On The Beach』Neil Young

↑ネットで拾った画像だけど、画質の荒さがなんか気に入ってる。 いくつか続けてきたNeil Youngのアルバムベスト20の記事の、これが最後の記事になります。ベスト20のうちの1位がこのアルバムです。1974年リリース。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenab…

素敵な歌詞botで翻訳した気に入ってる15曲part2

アカウントのアイコンやヘッダーにしてる2枚のレビューまだかかりそうっすかね…? 私が運営してる「素敵な歌詞bot」において翻訳した楽曲の歌詞の、個人的に気に入ってるもの15個を取り上げる記事の、第2弾です。この曲の歌詞の、こういう感じがいいよねー…

The Bandに関する様々なこと

The Bandの有名な写真のひとつ。ベンチからはみ出てるの、両サイドの人しんどそう。 最近上映されてる例の映画を観たので、Neil Youngの記事をちょっとお休みして、The Bandの記事を書きます。 www.youtube.com The Bandを全く知らない人がこれを観て聴き始…

『After The Gold Rush』Neil Young

かの有名なジャケットのフォトセッションに実はGraham Nashも同行してたとかいう話の証拠となる写真。 突如このブログで始まったNeil Young祭りですが、今回は先のベスト20アルバム記事で第2位となったこのアルバムについて全曲レビューを試みるものです。 y…

Neil Youngのアルバム20枚+5曲(後半)

長大なキャリアを誇る世界的なSSW・Neil Youngの、40数枚あるオリジナルアルバムのうちベスト20枚を選ぶことと、プラス追加で5曲を紹介することと、そして20枚の推し曲+5曲を収録したSpotifyプレイリストを掲載する予定となっている記事の、ずいぶん長く…

Neil Youngのアルバム20枚+5曲(前半)

今回は、かのアメリカンロック・フォークの大御所の中の大御所、Neil Youngの諸作品の中から筆者の個人的ベスト20のアルバムを取り上げるのと、それだけだとこぼれてしまう特筆すべき5曲とを取り上げるという記事です。 上の文章をあっさり書いたけど、今回…

ストーンズで20曲(ギターの好きな感じの)

Mick Jaggerがエレキギター持って歌う姿好き。画像はギターにシールド挿さってないけど…。あとギターがフェンダージャガー…。 先日、以下の記事を読みました。 73年作『山羊の頭のスープ』新装版リリースに際し、本作を改めて深堀りしながら、「今、ローリン…

アメリカンロック?アメリカーナ?に関するあての外れた考察とあと20枚ほど

たとえばアメリカのロックバンドのアルバムの解説文なんかで、 「アメリカンロックを代表する堂々としたサウンドは…」 「ちょっと待って、それって具体的にどういう感じ…?」 と、時々思ったりすることがあります。最近はなんとなくこういう感じの要素を言い…

The Jesus & Mary Chain(JAMC、ジザメリ)の25曲

ここ最近ずっとThe Jesus & Mary Chain(以下「JAMC」と呼称します。日本風な「ジザメリ」でもいいんだろうけども)ばっかり聴いてて盛り上がってきて、マイナー気味そうな曲まで一通り聴いてとてもテンションが高くなったので、25曲のプレイリストを作りまし…

素敵な歌詞botで翻訳した気に入ってる15曲

いつもとりあえずはGoogle翻訳に歌詞をコピペしてから考える 私が運営してる「素敵な歌詞bot」は、私が好きな歌詞の一節を邦楽・洋楽に関わらず掲載してるものですが、英語歌詞のものであれば適宜私の方で翻訳してます(半ばGoogle翻訳をいじり倒してるだけか…

レトロスペクティブ:2010年のアルバム15枚

10年前に戻りましょう。 もう2020年ウンザリしすぎませんか…?コロナウイルス、政治的犯罪の連発、BLMの混乱とあっちも深刻な政治不信、香港情勢、最新情報で九州各地の大雨と川の氾濫…もうこの世界終わりなんじゃね?みたいなヤケな気持ちになるので、10年…

2020年前半のアルバム9枚

コロナウイルスのおかげで世界中が散々な(それ以外も大概散々ですが…)2020年も前半が終わろうとしていますがみなさまどうお過ごしでしょうか。自分はSTAY HOMEで時間が結構あったはずなのに、前の年にも増して新譜を聴けていない、音楽を聴けていない気がし…

Wilcoの全スタジオアルバムレビュー

昨年の今頃(2019年4〜5月頃)くらいに『Yankee Hotel Foxtrot』というアルバムの全曲レビューを弊ブログで行っていて、あれは1曲ずつを1つの記事で色々とネチネチ書くという、今少し見返してもちょっとまともじゃないことをやっていました。 ystmokzk.hatena…

セルフタイトルのアルバム10枚

世間の一部で割と定説のように言われる「セルフタイトルのアルバムは名盤」というの、時々それ本当かなーと思ってしまうんですけども、でもまあ、自身のアーティスト名をそのまま作品にしてしまうってのは、作った作品集に対して何か気の利いた他のタイトル…

The Beatlesの曲タイトルだけをサビ等で連呼する曲 10曲+10曲

前回と前々回の弊ブログ記事で「曲タイトルだけをサビ等で連呼する曲」を50曲探してきて色々と見ていきました。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenablog.jp それで、part1の第1曲目はビートルズだった訳ですが、part2を描いてる途中に気づいたんですが…

2019年前半の音楽アルバム9枚part2

最近後付けで記事を増やしてる気がするこのブログ…。 前回の記事の続編です。というよりも、前回の分以外で新たに9枚選んだという感じです。前回の方が順位が上な感じは否めませんが、中には素で忘れてた…系もあります。 例によってアルファベット順。今回は…

2019年前半の音楽アルバム9枚

今年の前半が終わりましたね。平成もついでに終わったし、令和になってめでたいことは特にないし、何が令和だよ。個人的には色々と停滞して欲しくないところがすごく停滞して惨めになった半年でした。音楽も4月以降はムーンライダーズばっかり聴いてたし、今…

【コンサートキャンセル記念】マーク・コズレックの10曲

【『マーク・コズレック』公演中止のお知らせ】2019年5月に開催を予定しておりました「マーク・コズレック」公演を、アーティスト都合により中止とさせて頂きます。公演を心待ちにされていた方にはお詫び申し上げます。東京公演:2019年5月10日(金) #bblto…

『Yankee Hotel Foxtrot』Wilco(1/12 I Am Trying To Break Your Heart)

※この記事は一応、相当前にやった以下の記事の、1位を紹介する、いわゆるシリーズものの完結記事になる予定でした。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenablog.jp しかしながら、いつまで経っても書きたいことがまとまりやしないので、そこで、1曲ごとに…

2018年の年間ベスト的なアルバム(後編)

(FF15はプレイしていません…画像とあと顛末が面白かったのでつい) 前回の続き。残りベスト15位→1位まで。 前回の前文(グチ)の続き。音楽を聴く環境の変化で、車とともに大きいのは、新譜を入手する方法がいよいよサブスクリプションサービス中心になってき…

2018年の年間ベスト的なアルバム(前編)

2018年は仕事がとにかく忙しかったです。4月から、鹿児島市内でもかなり南の、電車やバスでは通えないところに転勤になってしまって、車を買わないといけなくなって、そんな車じゃないと行けない海沿いの殺風景なところで、夜12時前後まで仕事をして家に帰…

ヘヴィ・メタリックな音たち、ヘヴィ・メタリックなアルバムたち

確かに音楽ジャンルとしての「ヘヴィメタル」はあります。けれども同時に「メタリックな音」と呼ばれるタイプのサウンドというものもありますね。「メタル」つまり「金属質」ということで、どっちの意味でもおそらくは「メタリックである」ということではあ…